日本一長い路線バスの旅

日時2017年1月7日(土)〜1月8日(日)
目的地八木新宮バス、十津川温泉、川湯温泉、熊野三山、那智の滝
目的日本一長い路線バスに乗り、温泉と神社を回る

奈良県の近鉄大和八木駅から和歌山県のJR新宮駅まで
6時間半をかけて走る路線バスがあります。
しかも毎日3本も走っています。

沿線には「十津川警部」の名前の由来になった十津川村、
川のそばで掘ると温泉が出てくる川湯温泉、
日本サッカーの八咫烏でおなじみの熊野本宮大社など、
いろいろと観光地が点在しているので、行ってみることにしました。

旅行の準備

十津川温泉の飲食店と温泉が離れており、
食事が昼ご飯の時間帯から遅れるため、大和八木駅でちらしずしを買いました。
川湯温泉の仙人風呂に夜と朝に入浴したかったので、
一泊二食のホテルを予約しました。
あと、帰りの特急「くろしお」の予約を取りました。
「e早特」だとグリーン車に格安で乗れます。

1日目:関西から川湯温泉へ

発駅発時刻着駅着時刻備考
鶴橋8:36大和八木9:00近鉄特急
大和八木駅9:15ホテル昴13:45奈良交通・八木新宮バス
ホテル昴16:20川湯温泉17:19奈良交通・八木新宮バス

十津川まで

まずは鶴橋から近鉄特急で大和八木駅へ。
大和八木駅のホーム上の「うめもり」でタイムセールのちらしずしを買いました。
奈良交通の事務所で大和八木駅から川湯温泉までの乗車券を購入。
1回途中下車しても、通しで乗車券を買って大丈夫です。
十津川温泉に宿泊すると、キャンペーンで
往復のバス運賃をキャッシュバック(全額返還)してくれますが、
今回は十津川温泉で宿が取れなかったので、全額自腹です。

ついに、路線バスのキングと対面です。普通の路線バスでしたが。
社内は普通の路線バスよりも若干座席間隔が広めでしたが、
観光バスではないので、疲労は残りました。
バスにトイレが付いていないので、途中3ヶ所で休憩がありました。
五條バスセンターで10分休憩。目の前はスーパーのイオンでした。
五條バスセンターを出ると、車窓は一気に山と川の風景に。
真ん中のトンネルを通ったら楽できるのに、ひたすら周り道をしていきます。
上野地(谷瀬吊り橋)で20分休憩。
吊り橋の写真を撮影したり、手作りこんにゃくのおでんを買う余裕がありました。
最後に十津川温泉で10分休憩しました。
本当に運転手さんは1名だけで、交代はありませんでした。
十津川温泉では、公衆浴場が点在していましたが、
10分で入るのは無理なので、あきらめてそのままホテル昴へ。

ホテル昴では、十津川警部ミステリーが多数置いてあって、
無料で読むことができます。
ロビーで勝手に弁当を広げて、昼ご飯を食べました。
貴重品はフロントで預かってもらえます。
温泉は800円で日帰り入浴可能で、広いお風呂で満足しました。
これとは別に温泉プールがあり、800円で利用できましたが、
周りが寒いので、温泉が冷えてしまっていました。
6レーンを1人で独占しましたが、なんだか寂しかったです。
ひたすらロビーで待ち、何度もトイレを借りて、16時20分のバスを待ちました。

川湯温泉

十津川温泉のホテル昴から熊野本宮大社を素通りして、川湯温泉へ。
川湯温泉では「川湯まつや」に宿泊しました。
本館の「川湯みどりや」のお風呂が使えて、
夕食・朝食は自分の部屋番号を伝えて、席に案内してもらいました。
「川湯みどりや」さんのお風呂、かなり豪華でした。
露天風呂は川のほとりにあり、なんと混浴ですが、
女性には温泉用の服が用意されています。

この旅1番の目的である仙人風呂は、「川湯みどりや」から歩いて10分ほどのところ、
亀屋旅館のそばにありました。
仙人風呂は冬限定で、外はかなり寒い状態なので、
浴衣だけではかなり厳しいです。
夜8時から10時ごろまでは仙人風呂周辺はライトアップされていますが、
それでもかなり暗い状態なので、上級者の人は懐中電灯を持参していました。

仙人風呂の近くで、水着に着替えて入りましたが、
かなりの面積なのに、水温は適温でした。
50人ぐらいなら平気で入れそうです。 仙人風呂の周辺は砂利なので、
歩くと足が痛く、入浴後は足が汚れてしまいます。
汚れてもいいように、タオルは持って行った方が良いです。

2日目:熊野三山と那智の滝

発駅発時刻着駅着時刻備考
川湯温泉8:06本宮大社前8:24熊野交通バス
本宮大社前9:37権現前10:25明光バス「熊野古道号」
新宮11:25紀伊勝浦11:51紀勢本線
紀伊勝浦駅12:10那智山12:35熊野交通バス
那智山13:55紀伊勝浦駅14:20熊野交通バス
紀伊勝浦14:35新大阪18:51特急「くろしお28号」グリーン車

朝の仙人風呂

朝風呂と朝ごはんを「川湯みどりや」で済ませて、
「川湯まつや」をチェックアウト、残念ながら外は雨でした。
仙人風呂、親子1組が入浴している以外、誰もいませんでした。
ああ、雨が降ってなければ、また入浴できたのになあ。
それにしても、あらためて見るとやっぱり広いなあ。
あと、亀屋旅館の隣にちゃんと更衣室がありました。
外で着替えんでもよかったんや〜。暗くて見えんかったけど。

熊野本宮大社

2009年以来、本当に久しぶりに訪れた熊野本宮大社。
雨の中、一生懸命歩きましたが、階段が結構長かったです。
御朱印は朝8時からいただくことができます。
新年なので、甘酒がふるまわれていました。
世界遺産熊野本宮館は観光案内所で、おみやげは売っていませんでした。
熊野本宮大社からは明光バスの快速「熊野古道号」で熊野速玉大社へ。

熊野速玉大社

熊野速玉大社の最寄りのバス停は「権現前」と言います。
権現前バス停から熊野速玉大社までは歩いて2分でした。
雨が結構降ってましたが、参拝客は結構多かったです。
熊野速玉大社から歩いて、オークワ(スーパー)でお昼ごはんを買い、
新宮駅から普通電車に乗って、紀伊勝浦に向かいました。

熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝

紀伊勝浦駅からはバスで那智山へ。
長い階段を上って、熊野那智大社に来た時には暴風雨。
気温も上がらず、息が白くなる始末。
熊野那智大社、青岸渡寺はすぐ近くなので苦労はしませんでしたが、
那智の滝まではかなり長い階段を下りました。
足がもうガクガクです。
那智の滝はかなりの高低差で、見ごたえがありました。
那智の滝も神社だったので、御朱印がいただけました。
紀伊勝浦駅では海産物センターでおみやげを買い、
特急「くろしお」のグリーン車に4時間乗って、新大阪へ帰りました。
紀伊勝浦から串本までは近くに海が見えました。

旅行を終えて

2日で使ったお金、3万円でした。
2日目、天気が悪すぎて残念でしたが、
十津川温泉、川湯温泉の仙人風呂に入浴できて、
熊野三山と青岸渡寺で御朱印がいただけたので、大満足でした。

Special thanks !!
・十津川温泉 ホテル昴(日帰り入浴でもお風呂がすばらしくて、ゆっくりできます)
・特急「くろしお」グリーン車(新型車両で快適です)

Thanks !
・川湯温泉 仙人風呂(今度は天気のいいお昼に入りたいです)
・八木新宮バス(長時間運転、お疲れ様です)

バカヤロー !!!
・特になし


おまけ・ミニ知識

・八木新宮バスの予約は不要。満員になることはたぶんない。
・五條バスセンターと五條駅は別の場所。(すぐ近く)
・十津川温泉バス停の周辺には立ち寄り湯がいろいろあるが、バスの本数が少ないので計画的に。
・十津川温泉のホテル昴では予約不要で日帰り入浴可能。800円。
 温泉プールの方は別料金で800円必要。ただし、プールの水は温かくない。
・川湯温泉の仙人風呂では道路を隔てて更衣室がある。
 ただ、寒い中、長距離歩くのは厳しいので、仙人風呂周辺で水着に着替える人が多数。
・夜の仙人風呂ではレジャーシート、懐中電灯、汚れた足を拭くタオルがあれば完璧。
・川湯温泉では飲食店はあまりない。食事付の宿を取った方が良い。
・熊野本宮大社では1時間あれば、十分参拝可能。ただ、周辺には飲食店はあまりない。
・熊野本宮大社周辺では4社の路線バスが走っているので、よく調べた方が良い。
・熊野速玉大社の最寄りのバス停は権現前。JR新宮駅からは徒歩15分。
・紀伊勝浦駅周辺、那智山バス停周辺にはおみやげ屋や飲食店が多数ある。
・那智の滝周辺を回る時には那智山バス停→熊野那智大社→青岸渡寺→那智の滝→滝前バス停の順番が楽。
 1時間あれば、どうにか回れる。
・那智の滝をよく見るために舞台があるが、入場料は300円。


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