10 パソコン実験室

改造記録

対TurboLinux、長すぎる苦闘

2002年7月現在、TurboLinuxはバージョン8まで進化しました。
私とTurboLinuxの戦いは大学を変えた時の1999年までさかのぼります。
前の大学とは違い、C言語の課題を自宅で進める必要が出てきました。
Windows用のコンピュータ言語ソフトといえば、「Visual C++」がありますが、
今と同様、昔もすごく高価でした。
というわけで、「Linuxなら無料」という甘い言葉に誘われて、
Linux導入に踏み切りました。
友人にTurboLinuxを薦められて、\2200程度の参考書を数冊買いました。
最初はTurboLinux4.0をVALUESTAR NX VC36Hにインストールしました。
悪戦苦闘して、薦めた友人をわざわざ呼び出してまでして
どうにかインストール完了。
しかし、プリンタは使えず、インターネットも設定の仕方がわからず
もっぱらC言語と文書作成のTeX専用でTurboLinux4.0を使いました。
困ったことに、そのままの設定ではTeXを学校のように簡単に使えないのです。
Vine Linux2.0なら解決できるかなと思って、
また参考書を\2200で買って導入するも、画面の解像度設定に失敗。
結局またTurboLinuxに戻りました。

そのTurboLinuxを入れ換えようと思ったのは2000年12月のこと。
TurboLinux6.0の機能限定版、TurboLinux6.0 Limited Editionが登場したのです。
なぜかすごく魅力を感じてしまいました。
\7000でちゃんと日本語を表示してくれる、
これならTeXの不都合も解決してくれるだろうと期待して導入しました。
ところが、図画描画ソフトの「Tgif」が入っておらず、
また表や図をTeX文書に埋めこむ際に使う「.eps」形式というのが
正式にTeXに認識されませんでした。
要するに、図を「.eps」形式でTeX文書に入れることができなかったのです。
製品版なのにこんなこともできないのかと本当にがっかりしました。
結局新しいLinuxを導入したのに使い道は前と変わりませんでした。

Linuxに求めること

まず、「無料」と宣伝するのをやめて欲しいです。
私も参考書を買ううちに気がつけば\20000ぐらいの出費になっていました。
せいぜい、「Windowsよりも安い値段で仕事ができる」ぐらいに
宣伝をとどめていた方がよいと思います。

Linuxの長所は強固なネットワークが形成できることですが、
学生にとってはそれだけでなく、
Linux導入によってパソコンの課題を自宅で進めることが可能になります。
だから、学習用としてのLinuxを製作して欲しいと思います。
具体的にはC言語、Java言語などの多種類のプログラミング言語の処理、
TeX文書作成、それに伴うグラフや図の作成、プリンタの設定だけで十分でしょう。
しかし、こんなわずかな範囲でもしっかりこなせるLinuxは存在しません。
学習用のLinuxが\10000を切る値段で発売されると
かなり需要があるのではないでしょうか。

1999年現在でも多いなあと思えたLinuxの種類は
2002年になってもますます増えてしまいました。
これからLinuxを導入する人にとって、種類が多すぎてわかりにくいです。
せいぜい5種類以下に統合されていくとわかりやすいのですが。

設定次第ではマシンをぶっ壊すことになりかねない
インストールの仕方にも問題があります。
失敗したらやり直せるようにして欲しいと切実に思います。
これだけ酷評したのもかかわらず、
強力なネットワークを形成したくて
「TurboLinux7.0 Server」の参考書を買ってしまいました。
今度こそまともに動いてくれ、と祈るような気分です。

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対USB2.0、外付けCD-R/RWドライブと外付けHDD

2001年10月、音楽CDを複製したいと思いました。
それからHDDの容量も不足していたので、追加したいと思いました。
しかしまだ勉強不足のため、内蔵ドライブを使った改造は避けたいと思いました。
そこで、外付け一本に絞ってCD-R/RWドライブとHDDを探しました。
私のメインマシンVALUESTAR NX VC36HにはSCSIとUSBの機器が接続できます。
SCSIはもう主流ではなく、高価なので却下。
そこで、情報収集の結果、次世代の接続としてUSB2.0が紹介されていました。
これならUSB1.1に比べて高速にデータのやり取りができます。
さっそくUSB2.0について情報収集を行いました。

USB2.0はUSB2.0対応PCIボードを購入すれば接続できることがわかったので、
IODATA製のPCIボードを買いました。
そして、周辺機器のCD-R/RWドライブとHDDもIODATAに統一。

外付けCD-R/RWドライブ。CD-ROM×40、CD-R×20、CD-RW×8 外付けハードディスク60GB

ついでにメモリも128MB追加しておきました。
これで\50000ぐらいかかったでしょうか。
しかし、これではUSB2.0を正常動作できませんでした。

原因は私のパソコンのOSがWindows 98の初期版だったことです。
Microsoft社のホームページに行って、「Windows 98 Service Pack1」というのを
ダウンロードしなければなりませんでした。
このページがわかりにくくて、どこをクリックして良いのか本当に迷いました。
とにかくMicrosoft社のページのどこかに「Windows 98 SP1」があるはずです。
それを無料で自宅パソコンに持ってこなくてはUSB2.0が高速で動いてくれません。
これを導入した後、CD-R/RWドライブとHDDがUSB2.0で正しく動いてくれました。

CD-R/RWドライブとHDDをパソコンに認識させるには
それぞれの製品に付いてくる付属CDのドライバをパソコンに入れれば大丈夫です。
おかげで高速にやりとりできています。

USB2.0はWindows XPでもMicrosoft社のページで対応ドライバを配布するようになりました。
USB1.1の弱点であったデータのやり取りが遅いというのを解消した接続規格です。
また、最近のマザーボードの中にはUSB2.0対応のものも増えてきました。
これからは標準規格になりそうです。

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対CPUパワーアップ、夢破れる

またまた突然、2002年4月にOSを変えたいと思いました。
サーバを立てたいと思い、購入した本がWindows XP, Windows 2000対応でした。
したがってWindows 98からWindows XPに変えたいと思いました。
しかし、今のパソコンVALUESTAR NX VC36HのCPUはCeleron 366MHzだったので
今のままではWin XPに対して力不足です。
そこでCPUパワーアップを検討しました。

私のマシンのCeleron 366MHzはSocket370版でした。
情報収集の結果、同じCeleronと名乗っていても何種類かに分かれると知りました。
まずCeleron 533MHzまでのCeleron(Mendocinoコア)とはそのまま交換が可能。
Celeron 533AMHz 〜 Celeron 766MHzのPPGA(またはFC-PGA)と交換するには
変換アダプタ(通称:ゲタ)が必要になります。
しかも交換したときにWin 2000, Win XPは使えない恐れがあると聞き、不安になりました。
PPGA2, FC-PGA2, Tualatin(全て同じ種類のCPU)と書かれているCeleronに交換するのにも
変換アダプタが必要になります。
今のパソコンが省スペース型なので、変換アダプタとCPUクーラーを付けてしまうと
ケースを改造しなければなりません。

また、Celeron 366MHzのベースクロックは66MHzです。
したがって、たとえCeleron 1.4GHz(Tualatin版・ベースクロック100MHz)
に交換できたとしても1.4GHz×66/100=933MHzでしか動作しません。
効果が2/3になってしまい、すごく損してしまいます。

以上の理由でCPUパワーアップはあきらめました。
CPUの種類は時代ごとに新しくなっていくので、今後も多くの種類が出回ることでしょう。
そのたびに対応するマザーボードや変換アダプタを購入する必要があるわけです。やれやれ。

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対Red Hat Linux7.3 VALUESTAR-NXとの相性の悪さとは?

自宅サーバを組み立てたいなと思っていました。
最初はTurbolinux Server7で組み立てようと思ったのですが、
本が難しすぎて降参。
簡単に組めそうな本が出ている「Red Hat Linux7.3」を入れようと思いました。

NEC VALUESTAR-NX VC36Hには以前「Vine Linux1.1」を入れたことがありました。
そのときには問題なくインストールできました。
したがって、「Red Hat Linux7.3」も問題なくインストールできるだろうと
勝手に考えたのです。

本に書いてあるとおりインストール用のフロッピーディスクを作成し、
インストール作業を始めました。
しかし、途中でインストール作業が止まります。
なんでやろ、おかしいな。自作マシンで試すと、こちらはインストール直前まで行きました。

これを解決するには電源を入れたときに現れる「NEC」の画面の下に
「セットアップは"F2"を押してください」という画面が出たときに"F2"キーを押します。
BIOS設定画面になるので、ここで「メイン」から「キーボード設定」を選び、
「USBレガシー設定」を"使用しない"に変更し、保存して終了します。
これで、インストール作業を再開します。
インストールフロッピーディスクを挿入して、電源ON。
キーボードがしばらく使えなくなりますが、「boot:」の画面でしばし待つと、
あ〜ら、不思議!インストール作業が進んでいきます。
「Windows98」と「Red Hat Linux7.3」のデュアルブートを狙っている場合、
パーティション分割で「DOS」領域をつぶさないように注意しましょう。

デュアルブート作業(GRUB設定)で「Windows」を優先的に起動させるような
設定はできますが、それをすると後で困ります。
GRUBの画面でキーボードが動かないままなのです。
これを解消するためには「Red Hat Linux」を優先的に起動させるように設定して、
「Windows」を起動させるときだけ、例のBIOS設定で、キーボードのUSBレガシー設定を
元通りにする、という面倒くさい作業をしなければなりません。

面倒は面倒ですが、どうにかこれで、NEC VC36Hで
「Red Hat Linux7.3」と「Windows98」の両立をすることができます。
ただし、これではRed Hat Linux7.3を動かすときにキーボードが動いてくれません。

VALUESTAR-NX VC36HにRed Hat Linux7.3を入れるもっと簡単な方法

「USBレガシー」を考えなくてもいい方法があります。
PS/2対応のキーボードとマウスを買うだけで解決してしまいます。
キーボードもマウスも\1000程度であります。
合計\2000の投資で、Red Hat Linux7.3のインストールが楽々できるのならお安いものです。

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対Red Hat Linux7.3 自宅サーバを立てる

自宅サーバーを立てたいと思いました。
Windows 2000とLinuxのどちらかでサーバを立てるつもりでいました。
費用面とセキュリティと軽さでLinuxを選びました。
歴代の経験からTurboLinux Serverにしようと思ったのですが、
参考書が難しすぎて断念しました。

参考図書:こんなにかんたん!Red Hat Linux無料でつくるサーバー入門(インプレス)

Linuxサーバの参考書

参考書がたくさん出ている「Red Hat Linux7.3」を選びました。
GUI(グラフィカルユーザインタフェース)でわかりやすく、
やりたいことができて、なおかつ簡単に思えたからです。
目標はWWWサーバで写真を山ほど載せることと掲示板を作ることです。
ただし、この本ではサーバーマシンにルータの役割を兼任させるので、
私のようにルータ経由でADSL接続している人の場合は、ルータを設定する必要が出てきます。
詳細はこの参考書にまかせるとして、おおまかな流れを申し上げます。

まず動的ドメインサービスに加入し、ドメイン名を確保します。
次に自分のIPアドレスが変更になったときに
動的ドメインサービスに通知するソフトをインストールします。
次に外付けルータを設定します。
「ホームページを見せてください。」と要求されたときだけ内容を公開する必要があります。
スタティックIP(静的IP)マスカレード設定ぐらいしか変更するところはありません。
最後に雑誌付録のRed Hat Linux7.3をインストールします。

ここでひとつ注意です。
私の家ではWindows 95のマシンや、iBookをつなげることがあるので、
DHCPサーバ機能をONにしています。
これで自動的にLAN内パソコンのIPアドレスは割り振られるわけです。
ただし、これではサーバマシンには不都合なので、
サーバマシンにはDHCPサーバでアドレスが割り振られない範囲でアドレスを設定してください。
つまり、サーバだけアドレスを固定します。(サーバのIPアドレス:192.168.0.70など)
こうすれば、LAN内のアドレスをいちいち考えないで済むので、非常に便利です。
登録したアドレス「http://xxx.xxx.com/」で自分のページをLAN内で確認したい場合は
各クライアント機のhostsファイルを編集する必要があります。
私のように、Linuxマシンをサーバに、Windows2000マシンをクライアントにしている場合は
Windows2000のマシンからhostsファイルを探し出して、

「192.168.0.70(ここはサーバーのアドレス)   xxx.xxx.com」

のように編集し、保存するとLAN内でも自作ホームページ閲覧が可能になります。