11 二流書店

購入図書年間順位(2012年)

2012年に購入した本の中でとても役に立ちそうな本を紹介しています。
やっぱり本はあんまり買いませんでしたねえ。
いつもと雰囲気が違って、上位3冊は頭のいい人の著書が並びました。
それでは、書評をどうぞ。
※本の縮尺率は実物大とは関係ありませんので、ご了承ください。

第1位:徹底した現場主義とみんなを喜ばせる人生

今年41歳で急逝された金子哲雄さんの最後の著書です。
スーパーマーケットで扱う商品の値段に興味を持った少年は
いろいろなものの流れに興味を持ち、
お得情報をわかりやすい理論で紹介する青年へ成長しました。

その過程も非常に興味がありましたが、
難病になったときに、現在の医療事情や、亡くなる時に必要な準備まで、
体がしんどい中で一生懸命に書かれた本です。
「主婦の時間」で登場機会が多く、
私は正直、あまりテレビで拝見したことがなかったのですが、
本当に惜しい人を亡くしたんだなあと思いました。
大晦日1日前に読んだんですが、堂々の1位。

第2位:車が使えなくなったら、どうするか

岡山の両備グループの代表であり、
和歌山鐵道を「たま駅長」で大ヒットさせた小嶋会長の本です。
「たま駅長」に目をつけた点と
沿線にいろいろと観光資源があり、
再生できると判断できた綿密な調査力に恐れ入ります。

岡山、和歌山に限らず、現代ではクルマありきの生活になっていますが、
いずれ判断力の衰え等により、クルマを運転できない生活が来ると思います。
その際に、現在のバスや電車でも同等の移動ができるか?と思えば、
おそらくできないでしょう。
そういった公共交通のあり方についても、
現状とこれからの姿をわかりやすく分析されています。

第3位:技術の使い道を考える

携帯ゲーム機「ゲームボーイ」他、
あらゆるゲーム機を開発した横井軍平さんの本です。
残念ながら、働き盛りのときに交通事故で亡くなっています。

横井さんの開発は最新技術を使っているわけではありません。
今あって、使いこなされていて、安全性がはっきりしている
「枯れた技術」を使っています。
それを本来の目的とは違う分野に応用しているのです。
この発想の転換で、みんなが夢中になれるゲーム機を開発してきました。
今の世界、あらゆる技術が開発され尽くしていて、
新製品なんてめったに出ません。
ものづくりに携わるものとしては、
こういった応用力の実例というのは非常に参考になりました。

第4位:西武線限定のなごやか散歩

ついに散歩の達人が西武線限定で本を出してくれました。
所沢、東村山…懐かしい地名が並びますねえ。
せいぜい、大阪の大きなジュンク堂書店ぐらいで
買えたらいいのになあ。
あいかわらず、関東でしか買えません。

第5位:資格をやさしく解説

昨年は旅行関連でしたが、
今年は「宅建」と「行政書士」も紹介してくれました。
番組の構成は…ちょっと残念ですが、
実務的な話とテスト問題の一部を解説しているのは、
今までにありそうでない番組でした。
残念ながら、番組自体終了してしまいましたが、
また再開を希望したいです。

第6位:頭は使うほどによくなる

これまた「Eテレ」の番組です。
テストの花道、見やすい時間なのに、
なぜか見られないんだなあ。
疲れているときに頭の使い方なんてしんどいよ〜
って脳が拒否しているような気がします。
ものの覚え方、分析の仕方を実務的にわかりやすく解説してくれていて、
非常にいい番組です。
楽しんで勉強するって大切です。
やる気だけだと長続きしません。

第7位:とうとう完結。でも続編が…

「生徒会の一存」シリーズも「十代」まで行って、完結しました。
今までにない、会議室だけで話が進む展開、斬新でした。
アニメ第二期も発表されましたが、
大人の事情でキャスト変更があったのが非常に残念でした。

第8位:元気な人生の先輩にiPad

iPadは若者だけの道具ではなく、
シニアにも使って欲しいという本です。
文字を大きく、わかりやすく、
「人生を楽しくする道具なんですよ〜」って解説する本は
今までなかったと思います。

第9位:macは進化し続ける

mac mini、iphone5、ipod touch等、
新製品目白押しだったmac。
日本酒の酒蔵「セラ真澄」にipadが置かれていて、
ホームページで工程を紹介されていたのには驚きました。
高いですが、価値は十分にあります。

鉄道の本、食べ物の本、減りましたねえ。
情報がテレビやパソコンで手に入るので、
本屋さん、本当に大変だと思います。
来年もご期待ください。

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