11 二流書店

購入図書年間順位(2022年)

2022年に購入した本の中でとても役に立ちそうな本を紹介しています。
コロナウイルスを警戒してから丸3年。
感染力は強いものの、重症化する率が減っていたので、
かなり外出はできたので、本屋さんにも行けました。
今年は欲しい本が結構あって、充実してました。
結論から先に言うと「萩本欽一さんはすごすぎる」
それでは、書評をどうぞ。
※本の縮尺率は実物大とは関係ありませんので、ご了承ください。

第1位:ラジオDJができる女性声優のパイオニア

今年で日のり子さん、歌手生活40周年。
今でこそ、女性声優さんはラジオ番組ができて当たり前、という世の中ですが、
普通にテレビアニメでレギュラーを担当して、
地上波AMラジオでアニメに関係ない、普通のレギュラーの番組を担当したのはこの人が最初かも。
タッチの朝倉南役は私世代より若干前ですが、
となりのトトロのさつき役やらんま1/2の天道あかね役はリアルタイムで見てました。
若い頃はかなりの苦労をされているのは知ってましたが、
その話が詳しく書かれています。
あと、朝倉南のイメージが強すぎて、他の役や男の子役を演じたかった、
という話も、経緯がよくわかります。

結婚、出産、子育てなどのライフイベントは色々ありましたが、
それを乗り越えて、お仕事を続けて、今でも第一線で活躍されています。
ラジオでは、文化放送の「ノン子とのび太のアニメスクランブル」を続けて31年。
昔はKBS京都でも「はいぱぁナイト」で週1回レギュラーの番組がありました。
その頃にラジコプレミアムがあれば、毎週聞けていたのですが。

諦めずに、苦手な分野でも仕事を続けていたおかげで、
今でも活躍し続けている理由がよくわかる内容でした。
声優さん、昔はイメージが壊れるのが嫌で、あまり表だって考え方やインタビューは出なかったものですが、
この40年でアニメの立ち位置もかなり変わりました。
妹分・林原めぐみさんとの対談、
そして、日のり子さんが若手時代にメインパーソナリティーだった
笑福亭鶴光さんからのメッセージがある点で、知りたいことが全部入っていて、
自分への励ましにもなることから、第1位にさせていただきました。

第2位:「意味ねぇ、似てねぇ、ひでぇ」で40周年

こちらも40周年、コサキン(小堺一機さん・関根勤さん)のラジオの本です。
コサキンと日のり子さんって同じぐらいの活動期間なの?それもすごいな。
萩本欽一さんのところの放送作家、鶴間政行さんがブレーンとして大きな役割を果たしています。
1993年頃、TBSラジオの深夜番組「コサキン怪傑アドレナリン」を聞きましたが、
早口すぎて、全く聞き取れませんでした。
日本語のラジオでリスニングが必要な番組、初めてでした。
ただ、とりあえずおふたりが楽しそうで、おもしろさをわかりたいなあと思いました。

以降、独特な雰囲気で2009年までレギュラー放送、2020年からは年2回の特番放送が復活しました。
根強いリスナーはずっと待ってました。
2022年12月、人生初で、コサキンのラジオイベントに行き、
動いて話しているおふたりを見て、ようやく参加できたーと感動しました。
「他の番組はアウェーだったけど、この番組はホームで、1週間に1度楽しんで、また他の番組で頑張れる。」
というのは本音でしょう。
2023年、まだTBSラジオで特番やらないかなあ。

第3位:芸能界の超大物の言葉には人を動かす力がある

そのコサキンの師匠にあたる萩本欽一さんの言葉の本です。
こちらも鶴間政行さんの本です。
欽ちゃんは私が生まれたときにはすでに超スーパースター。
ただ、なぜそこまですごいのかが私にはわかっていませんでした。
欽ちゃんはさまざまな芸能人の良いところを伸ばすようなアドバイスをして、
アドバイスの意味を理解した皆さんは成長して、売れていきました。

小堺一機さんへの「緊張しないやつは信用しない」という言葉、
温かいなあと思いました。
そのエピソードはラジオ深夜便の本でも紹介されてました。
年末年始にニッポン放送で欽ちゃんのラジオの特番がありましたが、
仮装大賞で素人の方がアップで映るような工夫をしていたことを初めて知りました。
私、40歳過ぎてから、萩本欽一さんのすごさを思い知りました。

第4位:確率で判断せず、行動力を重視

5件営業に出て4件契約できたら80%の成功率で、
50件営業に出て30件契約できたら60%の成功率です。
成功率では前者の方が高いですが、どう考えても後者の方が頑張っています。
頑張りを他人に認めさせるには、無理やりでも数値で示す必要があります。
ただ、%の数値だけを鵜呑みにすると、上のような誤解をしてしまうので、
とにかく行動して、全体的な成功案件を増やすのが大切なのだと教えてもらいました。

第5位:伝えると伝わるは違う

プレゼンをする機会、今のポジションでは激減しましたが、
相手の立場に立って考えられないため、
こちらの言い分だけ伝えて、「伝わらない」ことが多いように思います。
それにしても、本の内容が変わらないのに、
タイトル買えるだけで売り上げが伸びた、というお話は説得力がありました。

第6位:最初の10秒が勝負

休みにしても勤務中にしても、
なかなか課題が処理できないのですが、
とりあえず10秒だけでもやってみる、ということは実践しています。
あとは完璧にやろうと思い過ぎない。
実践的な話も多く、役立ちました。

第7位:気楽な考え方を身につけよう

志茂田景樹先生はツイッターでも情報発信していて、
説教くさくなく、自分が気楽に生きるための考え方を示してくれています。
自分は他人と違っていい、自分を見失ってはいけないよ、と教えてくれています。

第8位:北の帝王、永遠に

北海道のSTVラジオで毎週土曜日に生放送ラジオ番組を朝8時から夕方17時まで9時間、
「日高晤郎ショー」として担当していた日高晤郎さん。
2018年に亡くなりましたが、その2ヶ月前までは「日高晤郎ショー」を放送してました。
なんでこんな怒鳴られないといけないんだ、ということも多々ありましたが、
人生の励ましになるようなことも多々お話がありました。
毎日の仕事終わりには「どんなもんだい、自分はここまでやったんだぞ、と胸を張ればいいじゃないですか。」
という言葉は、今も思い出されます。

STVラジオでもラジコプレミアムでは兵庫県から聴取できました。
ラジコプレミアムを立ち上げた方のお便りが放送で流れたことがあり、
ああ、このような方がいてくれたおかげで、素晴らしいシステムができたんだなあと実感できました。
9時間(昼休憩1時間)の中で、特筆すべきことはプライベートの話が全く出なかったこと。
普通は自分の周りの出来事をトークに入れないと、とても9時間は持ちません。
全編聞いたことがほとんどありませんが、
話のネタを1週間のうち、数日かけて作って、9時間のラジオに全力投球する人、もう出てこないでしょう。
あと毎週生放送を9時間やっているのは小林克也さんだけですが、
無理なく続けてほしいものです。

第9位:この前まで走ってたのに

2009年までは毎日運転だった「大垣夜行」も
しばらくの間は夏・冬・春休みのみの運転になり、
2021年には完全に姿を消しました。
もう通路まで人があふれて、トイレに行くのにもひと苦労、
なんてことも過去の話です。寂しいなあ。

第10位:いかついけど、味がある列車たち

あったなあ、ボンネット型特急。
富士山バックでブルートレイン「富士」も毎日走ってたなあ。
30年前は当たり前だった光景、もう2度と見ることができません。
なにげに、絵入りのヘッドマークも10年ぐらいしか見る機会がありませんでした。

第11位:尊さよりも爽やかな作品

主演の式守さん役が大西沙織さんだと聞いて、全話見ました。
主人公の恋愛を周りが温かく応援する
今どき珍しい爽やかな作風で感心しました。
コロナウイルスで収録スケジュールも大変だったようですが、
第1話コメンタリーとか、キャスト総出演特番で乗り切っていて、
頑張りが伝わりました。

第12位:アニメ3期に続いて、ついに映画化

アニメ第3期が放送された後、映画にもなりました。
映画上映時には週替わりの特典が付いてくるのが最近はやってますね。
無事に小冊子がもらえて良かったです。
スピンオフで夫婦になっているのも、今までありそうでなかった展開でした。
小豆島の観光客アップにも大いに貢献してます。
いつまでも続いていて欲しい作品です。

第13位:麺じゃないけど、盛岡のソウルフード

2016年8月に人生初、福田パン長田町本店のコッペパンを食べました。
もう6年も経ったのか。
30人の行列待ちの後、レジで「あんバター」と・・・と言った時点で、
あんバターが半分できていたスピード感は今でも忘れません。
そして、新幹線のグリーン車でいただいたのですが、
1個のずっしりとした重さ、すごいなあと思いました。
盛岡はわんこそば、冷麺、じゃじゃ麺で有名ですが、福田パンも外せません。
本を読んで、やっぱり長田町本店のコッペパンが1番おいしいんだなあと思いました。
あと、岩手県なので、宮沢賢治とのつながりもあったんですね。

第14位:関西では見られないけど、大人気

サイコロ3回振って、出た食材で料理を作るコーナーの単行本です。
関西では別番組をしているため、1度も見たことがないですが、購入。
ラジオではみんなこのコーナーが面白い、と言っているので1度見てみたいな。
たぶん、飯尾さんが悪口言わずに笑いを取りながら、丁寧に料理しているんでしょうね。
これも萩本欽一さん→コサキンのおふたりから来る芸風ですね。

第15位:工場見学、そろそろできる?

毎月出ている旅行雑誌です。
群馬県の「カルピス みらいのミュージアム」が掲載されていたので、即購入。
いつか行けるかなあ。
あと、サントリー天然水の北アルプス信濃の森工場も見学できるみたいで。
コロナウイルス対策で人が集まる工場見学は自粛ムードでしたが、
感染対策万全にして復活を待ちたいところです。

第16位:迷わず行こう、秋の京都

秋になると京都の攻略本が多数出ますが、
紅葉の名所に限定して、その周辺の地図がコンパクトに集約されてました。
2022年は「女ひとり」の旅(大原三千院、栂尾高山寺、嵐山大覚寺)で活用させていただきました。
にしても、10年以上前に1回行っているはずなのに、
きれいさっぱり忘れてました。

第17位:ドミノ式に組織が崩される前に

上司からの指示に従わず、協調性もなく、仕事もできない問題社員。
組織内に問題社員が1人いると、
「あの人は許されているのに、自分はなんで仕事がこんなにあるんだ。」
「あの問題社員がいるせいで仕事が進まない。会社を変えよう。」
という考え方が広がり、少しずつ組織が崩壊していきます。

問題社員を辞めさせるためには、
抜けがない就業規則を制定した後、上司から根気強く指導して、
相手が従わなければ指示違反・能力不足で退職勧奨、
従って仕事ができれば、継続して指導することが必要ですが、
なかなか道のりは険しいです。
今の風潮では「ちゃんとできないことに対して注意するとパワハラになる。」ということと、
「度を超えた、恐喝のような指導でもパワハラとして認められない。」ということが共存してます。
健全な会社にするためには、これらの問題を解決する必要があると考えます。

ラジオ、仕事効率化、メンタル、鉄道、アニメと
2022年はバランス良く読めた1年となりました。
それにしても第1位、第2位は両方とも40周年ですごすぎます。
私、会社員20年でも十分しんどかったです。
あと20年・・・耐えられるやろか。

2023年は本当に電子書籍に手を伸ばしたいと思います。
あとは2023年こそはメンタル系の本がなくなるかもしれませんねえ。
次回もご期待ください。

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