14 資格王への道

電験三種

資格の種類 国家資格(電気技術者試験センター)
最低限必要な費用 \5200(受験料)
勉強に要した費用(5年分) \25万(スクール20日【ほぼ全日】+テキスト8冊+法令集2冊+問題集2冊)
実際に要した費用(5年分) \25万
受験資格 特になし。
試験日 年1回(9月)
受験場所 神戸大学(※2011年9月の場合)
特色・長所 工場の電気設備の責任者になれるので、リストラされにくくなる。

概要

電験三種の正式名称は「第三種電気主任技術者」といいます。
電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物の管理監督をすることができます。
電気設備を持つ工場・製造所では、必ず1名は有資格者を置かなければなりません。
若干ですが、就職活動に有利となるため、毎年4万人を超える人が受験します。

大きな特徴として「科目合格制」が挙げられます。
4科目のうち、1科目でも合格すると、
合格後2年は受験が免除になります。
3年間で4科目に合格すればよいわけですが、
どの科目も難易度はかなり高く、
残念ながら3年経過して、科目合格がなくなってしまう例も多々あり、
非常に厳しい試験だといえます。

めちゃくちゃ苦労したので、このページ、他の資格に比べて文章が長いですよ〜。

取得の動機

私は勤めている会社では珍しく、電気系の学部を卒業していました。
複数の先輩社員から「大卒なら電験三種ぐらい持ってるんだろう?」って質問されました。
実は学生時代はコンピュータ専攻だったので、
資格の存在を知ったのは会社に入ってからでした。
また、当時の上司からも受験を薦められました。

それで、会社に黙ってこっそり受験したら、
同じ教室で会社の先輩に見つかってしまいました。
結局、そこから芋づる式に会社の人達に受験がばれてしまいました。
それから、難しい勉強を続ける生活に入ってしまいました。
まさか5年もこんな生活が続いてしまうなんて、そのときには思いませんでした。

受験条件

年齢、学歴に関係なく、誰でも受験できます。
9割5分男性が受験していますが、まれに女性もいます。
年齢層は高校生〜60歳代まで幅広いです。
勉強量がものすごいので、どうしても若い方が有利ですが、
たゆまぬ努力をしてきた50歳代でも合格者が出ているようです。

受験体験記(前半・失敗続きの歴史)

1回目(2006年)は電験三種が「高校卒業レベルの電気の試験」だと甘く見ていて、
受験直前の講習会に出席しただけで、
自宅で勉強はしませんでした。
このときの私の知識は「電圧=電流×抵抗」(オームの法則)がわかる程度。
結果は見るも無残で惨敗。
問題が満足に解けず、それ以前に問題の意味がわかりませんでした。
90分の試験時間だったのに、10分だけ問題を解いて、
後の80分は寝てました。

2007年は仕事がとんでもなく忙しかったので、受験を断念しました。

2回目(2008年)も受験直前の講習会に出ただけで、
自宅で勉強はしませんでした。
というより、問題の意味がわからなくて、
勉強の仕方もわからないという状況でした。
そんな状態では合格できるわけがありません。
結果はやっぱり全滅でした。

これではいかんな〜と思って、
たまたま講習会の帰りに本町の紀伊国屋書店で
ある参考書を発見しました。
後で紹介しますが、これがこのときの私にぴったりあてはまる本でした。
(すみません、ホームページやブログでありがちな、出版社の回し者ではありませんよ。)

年が明けて、2009年になり、
相変わらず問題が満足に解けない状態が続きました。

私を変えた、ある出来事

2009年3月だったでしょうか、
上記の先輩とは別の先輩(女性)からある質問を受けました。

「今度、ダンナが電験三種を受けるんで、通信講座を始めたんやけど、
問題が提出期限までに解けそうにないから、ピンチやねん。
この問題、もしわかったら解いてくれないかな〜?」

という内容でした。
そのときの問題がこれです。↓



いつもお世話になっている先輩が頼りにしてくれてる…
この問題、絶対解かないといけないな〜
でも、この問題は、その頃の私には全然解けないレベルの問題でした。

私は近所の本屋で電験三種の参考書を片っ端から立ち読みし、
類似の問題を探しました。
(参考書、1冊2〜3千円してしまうので…)
そして、どの本か忘れましたが、ほぼそっくりの問題を見つけました。
家に帰り、電気関係に強い父のアドバイスも参考にして、
その日の真夜中に正解がわかりました。



メールでは数式をあらわすのが難しかったですが、
「答えは(1)です。」と先輩へ正解を送りました。
そして、翌日に数式を書いた紙を先輩に渡しました。

「わけわからない問題が…自力で解けた…」
何かが変わった瞬間でした。

受験体験記(後半・科目合格の歴史)

「あの1問」以来、参考書を頼りにひたすら自宅で勉強しました。
講習会は過去問題しか取り扱わないので、
自宅でひたすら問題を読み、要点はノートにそのまま書き写し、
盆休みも高校球児の熱闘をラジオで聞きながら勉強していました。
ただ、本格的に勉強を始めたのが3月からだったので、
「理論」「電力」「機械」までしか勉強できず、
「法規」まで勉強する時間がありませんでした。

その甲斐があって、3回目(2009年)は
理論:65点、電力:50点、機械:50点、法規:42点
と今までで一番マシな点数が取れました。

合格ラインは最高でも60点なので、理論は文句なしに科目合格。
難易度が上がると合格ラインが下がるため、
機械も合格ラインが50点まで下がったので、機械も科目合格になりました。
ただ、電力は合格ラインが55点だったので、
あと1問で科目合格を逃しました。
方程式を立てるとき、
「×80%」の右辺と左辺を間違えずに式を立てていれば、
電力も科目合格だったのに、惜しいことをしました。
法規はオールヤマカンだったのに、42点も取れてしまいました。
奇跡ですが、当然不合格です。

結果的に難関の理論・機械に合格でき、やる気が倍増しました。

もうこうなれば、あと1年で電力と法規を取りたいと思い、
行ける講習会にはひたすら通い、
参考書もさらに買い足し、2月から2科目に絞って勉強しました。
事前の模擬試験も80点をキープ。
これが本番の問題ならいいのになあ〜と思いつつ、受験しました。

4回目(2010年)は今までと出題傾向が変わり、非常に苦戦しました。
結果、成績が伸びず、電力:55点、法規:27点でした。
あれだけ頑張って勉強した法規、
勉強していない2009年法規を下回ってしまいました。
とてもショックでした。
電力は合格ライン調整のおかげで、かろうじて科目合格でした。
したがって、法規1科目を残して、最終年を迎えることになりました。

「もう、今までの勉強方法は通用しない。」と思いましたが、
法規1科目で失敗しないように、
新年に入ってから一生懸命勉強しました。
効果が大きかった講習会を重視し、
参考書は細字のところまで読みました。
過去問題は何回もやると、答えの番号を暗記してしまうため、
何もない状態で語句を埋められるように訓練しました。
直前の模擬試験で会場で唯一80点台を獲得。
「でも、本番では過去問題そのままでは出ない。」ということを
昨年の受験で思い知らされたので、手は抜きませんでした。

5回目(2011年)はもう過去問題だけでは、歯が立たないぐらいの
難しいレベルで出題されました。
特に法規はさらに難しくなったように思いました。
受験したときには、ああ、やっぱりだめなのかとあきらめかけましたが、
「ここであきらめては、今までの自分に申し訳ない。」と気合いを入れ直し、
時間いっぱい使って問題を解きました。
結果、法規:55点でした。
ああ、やっぱり60点取れなかった…

ひたすら合格ライン調整を願い、祈り、1ヵ月半後に
合格ラインが55点になったことを確認し、自分が合格したことを確認しました。

最初に受験を決意してから、5年が過ぎていました。

講座(関西の場合)

ブログで「4ヶ月で取れる講座」とか
「最強のDVD講座 20枚セット」とかが販売されています。
こんなに分量があって、難易度が相当あるのに、
そんなうまい話があるわけないやん!と個人的には思いました。
値段も10万円以上して、手が出ません。

私は初心者だったので、本当に何にもわからない人を対象として、
じかに先生が説明してくれるような講座を探していました。
インターネットでひたすら「電験三種 講座 関西」とか検索して、
1つずつ探しました。
以下に、私が実際に受講した講座について説明いたします。
受講料は高くても1日7千円程度のものを選んでいます。
1時間で1000円以下の授業料なら、受講するべきだと思います。


・日本電気技術者協会関西支部(堺筋本町)
 毎年7〜8月に開催する、直前講習です。
土曜日1日(午前・午後)で1科目分を学習し、全部で4日間です。
本当に直前講習なので、総まとめのことしかやってくれません。
初心者なら、おいてけぼりを食らうでしょう。

 ただ、直前期なので周りの受講生のやる気を感じて、
「勉強しなきゃ!」っていう気持ちにはなるはずです。
模擬試験も実施するのですが、過去問題が多いので
ここで点数が取れたからといって、安心してはいけません。


・日本電気技術者協会四国支部(屋島)
 上記講習会の四国版です。
こちらは1日で4科目です。
あれだけボリュームのある内容を1日で消化できるわけがありません。
あくまでも、解説されたところが出れば、
ラッキーという考え方でよいと思います。

 関西、四国以外にも全国各地で
日本電気技術者協会の直前講習会が行われているようです。


・大阪府テクノ講座(芦原橋)
 私がおすすめする「本命」の講座です。
主催は大阪府で、職業訓練のための学校に通学します。
本当に初心者対象で本当に丁寧に解説してくれます。
受講料も1科目(4日間前後)で1万5千円ぐらいと、まさに破格です。
大阪府以外の人でも受講を許可してくれました。
ただ、芦原橋は大阪市内なんですが、昼ごはんを食べられるところが少なく、
駅に各駅停車しか停まらないので、準備は万全にしたほうがよいです。


・大阪府職業訓練センター(天満橋)
 同じく大阪府主催の講座です。
こちらは普通の会議室を借り切って、
1日中講座が行われます。
場所も大阪市のほぼど真ん中。
食事関係には全く困りません。
ただ、参考書が一番難しい「完全マスター」だったので、
授業の難易度が高すぎました。
初心者には厳しい内容かもしれません。

他の自治体でも、
・TOKYOはたらくネット:キャリアアップ講習
があったりするので、それぞれの県や市で講座がないか、
調べるのもよいと思います。


・オーム社 突破研究会(西梅田)
 電気関係の出版社、オーム社が毎年6月に開催する勉強会です。
参考書は新電気の試験特集号になります。
受講そのものは無料なのですが、
趣のある建物に、パイプ椅子だけが並んでいて、
受講生がぎゅうぎゅう詰めで座って、講義を聴きます。
気合いは伝わりますが、長居すると疲れます。
先生に直接質問するのなら、よいかもしれません。


 そのほか、私は受講していませんが、
・パナソニック創研(東京・大阪)
・日本理工専門学校(大阪)
 でも、講座を開講しているそうです。

 また、不況に強いということで、
代々木ゼミナールやLECといった一般の予備校・資格スクールでも
通信講座が開講されているようです。
福島第一原発事故で電気への関心が高まっており、
各スクールも目をつけたのかもしれません。

 一番よいのは大阪府や東京都、埼玉県等、
各自治体主催の講座を受講すれば
必要最低限の知識を安価で取得できると思います。

参考書

・リックテレコム「ベスト攻略」シリーズ


世間的にはあまり知られていない本ですが、
評価されてよい本だと思います。
文系で、計算問題が不慣れな人向けに書かれた本です。
私は本当に初心者だったのですが、この本で問題が解けるようになりました。
とにかく、この本で勉強すると計算問題に強くなります。
「法規」では計算問題(40点)をしっかり得点して、
法律を半分程度解けば合格!という方法はとても参考になりました。

・電気書院「これだけ」シリーズ


これは超定番の本です。
基礎知識はこれだけで十分で、完璧に理解できれば、ぎりぎり60点は取れます。
リックテレコムは計算に強いですが、この本は文章題に強い本です。
「電力」「法規」の文章題の問題が全くわからなかったのですが、
この本で理解できました。

・過去問題


さすがにそっくりそのままは出題されませんが、
過去に出題された問題は、数回やっておく必要があります。
そっくりそのまま出れば、確実に得点しなければなりません。

試験直前の勉強

試験は9月なので、夏休み・盆休みをどう乗り切るかがカギになります。
暑い中、仕事でしんどい中、
ひたすら問題を解くしか方法はありません。
私は「過去問をする日」と「教科書の練習問題をやる日」で
テーマを変えて勉強していました。
過去問題は慣れれば、90分もかからずに練習できます。
高校野球をラジオで聞きながら、
球児の頑張りを聞きながら、自分も勉強を頑張るぞ!と気合いを入れて、
勉強していました。

試験の難易度

一回で4科目に合格する率は5%です。
一発合格は、本当に至難の業です。
かつては過去問だけ勉強していれば30〜40点は堅い時代もあったようですが、
なんだか毎年どんどん難しくなっていく傾向にあります。
残念ながら、簡単になる年なんて予想できませんから、
早いめに勉強して、なるべく早く合格するしか方法はありません。

公式サイトでは「工業高校卒業レベル」となっていますが、
大卒でも簡単には解けないレベルだと断言します。

4科目の難易度は
難:「機械」>「理論」>「電力」>「法規」:易
だとされていますが、最近では大差ないと思います。

合格基準点は60点なのですが、難易度が高い場合は合格ラインが下がります。
なおかつ、最近の試験は難しいので、
合格ラインが55点だったり、50点になったりします。
したがって、50点台をとりあえず目標に頑張って、
あとはヤマカンで2問分(10点分)を当てるような対策になると思います。

理論:電気の基礎

4科目の基礎となる科目ですが、
オームの法則から電界・磁界、交流回路まで、
ありとあらゆる計算問題が出題されます。
基礎的な内容ですが、応用問題も作りやすく、
毎年多くの受験生が泣かされます。
計算式を立てて、解くのが得意という方には有利だといえます。
実際、数学が得意なら、しっかり勉強すれば取れる科目です。
ただ、最近の2009年以降の理論は本当に難しく、
専門家も90分で解けない問題を出題してほしくないと
苦言が呈されています。

電力:発電と送電

発電の方法(水力・火力・原子力)や最近流行りのクリーンエネルギー、
発電所から一般家庭まで送られてくる送電の方法等、
こちらも広範囲な科目です。
計算問題はそれほど難しくありませんが、やっかいなのが文章題。
めったに見ることができない部品の名前には本当に苦労しました。
各電力会社のショールームに行き、パンフレットをもらいまくって、
覚えることにしました。
あと、身近な電信柱の部品も苦労しました。
あれだけ見ているのに、覚えられませんでした。
とりあえず、計算問題では頻出の「火力発電所」について、
最低限マスターする必要があります。

機械:難解な計算問題で最もしんどい

変圧器、誘導器等、なじみの薄い機械から、
照明、コンピュータ言語まで何が飛び出すかわからない、
電験三種最強の番人です。
まあ、範囲が広い、問題が難しい、
これを最後に残して結局合格できなかった人が多数います。
私も、もう1度挑戦しろといわれたら、
たぶん科目合格できないと思います。
ただ、1つずつの問題は解けるレベルの問題も出てくると思いますので、
そのへんは幅広く勉強するしかありません。
あとは、あてずっぽうのマークがどれだけ正解しているかの運も重要です。

法規:他の科目と比べるとやさしく見えるが、油断は禁物

3科目、鬼のような難しさの試験が終わってから、
最後に出てくるのが法規です。
しかも、試験時間が短めの65分。(他は90分)
他の3科目は計算問題がわかればどうにかなりましたが、
この科目だけは唯一暗記物です。
とはいえ、計算問題も40点分は出題されます。
これが絶妙なバランスで、法律だけでも、計算だけでも
集中して勉強してしまうと、60点に届かない仕組みになっています。
かつては穴埋め問題で5つの空欄のうち、
2〜3個わかれば得点できるサービス問題も多々ありましたが、
今では○×問題を3問分含んで、小問1問(6点分)という意地悪な問題も増えました。
あと、問題数が少ないので、1問当たりの配点が高いことにも注意です。
計算問題は電力の遠い親戚みたいな問題もありますので、
その点だけはありがたいです。

心得

どの科目も難易度が高すぎて、素人にはどうすることもできませんが、
やっぱり最低限、「理論」はわかっておかないと、
他の3科目に太刀打ちできません。
かといって、「理論」だけ取得しても、
あと2年間が非常に苦しいです。
したがって、どうせやるなら3科目以上は取得するぞ!という気合いでいかないと、
あとあとしんどい目にあいます。
実際に、私も初年度「法規」の勉強時間が取れませんでしたが、
そのために、最終年度まで苦しむことになりました。
今年は「理論」だけ取れればOKとするのではなくて、
毎年4科目分勉強して、結果が2科目取得で良し、
という強い気持ちを持たないと、合格までは遠い道のりです。

受験後の感想

神戸大学、最初と、最後の2回でお世話になりました。
夏の暑いときなので、クーラーがよくきいています。
半そでの上に、1枚上着を持っていきましょう。

とりあえず、休憩時間も本を持って勉強しないと
心配でしょうがありませんが、
本は重いので、全部は持っていけません。
それもつらいところです。

試験時間は1科目90分(法規は65分)ですが、
全てを解こうとする場合、余裕は全くないと思います。
マークミスだけはしないように注意しなければなりません。

とはいえ、全く勉強していない範囲が出たとしても、
「まぐれ当たり」は絶対にあるので、
欠席はしないで欲しいなあと周りを見ていて思います。

最後の「法規」でもあまりの難しさに
試験中に気分がすごく重くなりました。
気合いを入れ直して、解いた問題は残念ながら得点できませんでしたが、
それでも全力は出し切ったおかげで、合格できました。
毎年落ちていても、実力を出し切れなくても、
「あきらめない気持ち」を持ち続けることが
この試験に合格する大事なことかもしれません。

解答速報

解答速報は受験日の夜〜翌日にかけて、
教科書の出版社や公式のホームページでわかります。
また、毎年10月1日に発売する雑誌「新電気」には
解説と講評もついてきます。
値段が高い雑誌ですが、買って損はありません。
合格発表については10月後半に公式のホームページで発表され、
ここで合格ラインが下がるかどうかもわかります。
最近は本当に問題が難しく、
合格ラインが60点になることの方がまれです。
近年は合格ラインが50〜55点に下がるほうが普通です。

資格取得後は?

電気の責任者になれるため、工場では重宝されます。
経験を積めば、第二種も取得することができ、
それほど簡単ではありませんが、
転職できる可能性も少し高くなります。
すでに世の中には取得者も多いので、
これ1つあれば、人生順調というわけではありませんが、
人生に可能性が増えることは確かです。

ここまで来るのに5年かかりました。
もう十分に勉強したので、電験の世界から卒業です。

もうひとこと

東日本大震災で福島原発事故が発生したため、
電気の知識の必要性は増しました。
資格の注目度も以前に増して、高くなったと思います。

ただ、初級にしては試験が難しすぎると思います。
ある程度勉強すれば60点が取れるというのが理想ですが、
まともに勉強しても50点に届かない、
というのはひどすぎると思います。

出題の仕方:ちゃんと勉強すれば65点ぐらいは取れる内容にする
教科書の内容:最新の内容を積極的に取り入れる
講習会:過去問を繰り返し出題せず、基礎知識を重視して教える

それぞれに工夫が欲しいなあと思います。

実際、私が住んでいる場所では講習会がなかったので、
遠い大阪や姫路に行きましたし、
もう少し気軽に勉強できればいいのになあと思いました。
あるいは工業高校に安価で夜間のスクールを開催してもらうとか。
DVDや通信だけでなく、生講義にも各業者は注力して欲しいなあと思います。

オームの法則から電験三種合格までは果てしない道のりでしたが、
時間さえかければ、あきらめなければ合格できます。
受験生にはあきらめずに勉強して欲しいなあと思います。

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