14 | 資格王への道 |
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今まで5年かけて8つの資格を取りました。
その取得過程でいろいろ伝えたいことがあるので、
このページで解説いたします。
何か資格を取りたいと考えた場合、自分1人で勉強することを「独学」と呼びますが、
教材購入、情報収集、過去の傾向を自分だけで行わなければ、圧倒的に不利になります。
そういった本題以外の情報を徹底的に研究しているのが「資格スクール」です。
ただ、資格スクールに通うと試験に圧倒的に有利になるものの、
多額の受講料が生じてしまいます。
お金の安さなら「独学」、時間の短さを取るなら「スクール」が有利になります。
だいたいどこの都市にもある資格スクールが3団体あります。
「大原」、「TAC」、「LEC」が御三家です。
「大原」は会計、法律、ビジネスの資格等もっとも幅広く扱っているスクールです。
ただ、受講料が高く、入学料が必要な科目もあります。
「TAC」は会計部門に強さを発揮するスクールで、
公認会計士、税理士では卒業生の多くが活躍しているみたいです。
受講料は大原に比べて若干低めです。
最後は「LEC」。法律部門に強さを発揮し、
司法試験、弁理士、社会保険労務士関連に定評があります。
受講料は大原に比べて若干低めです。
もちろん、専門外でも簿記、公認会計士、税理士、社会保険労務士等は
どの学校でも開講しています。
私は最初に資格取得を考えたのは「日商簿記3級」でしたが、
大原は受講料が高すぎてパス。
あとは「TAC」と「LEC」でしたが、
「LEC」の方は簿記3級基本コースが1万円で受講できたので、
「LEC」を選びました。
結局、その後の旅行、IT、FP3級技能士、日商簿記2級も
そのまま「LEC」を選びました。
やっぱり慣れているグループの学校だと、手続きが楽なんですね。
「最初のやさしい講座だけは割安にしておいて、
最後には公認会計士や税理士等の高い受講料の講座を受けてもらおう。」というのが、
相手の狙いだと思います。
実際、この5年で「LEC」に払っている授業料は
簿記3級:3万円、IT:10万円、旅行:15万円、FP3級:1万円、簿記2級:15万円で、
合計で44万円ぐらいです。
(Accessは別のパソコン教室で受講:6万円)
最初の簿記3級のキャンペーンがここまで反映されることになります。
ばかにできないわけです。
仕事を持っている人でも勉強ができるように、
普通の教室形式の講座だけでなく、Web、DVD、音声貸し出し等
いろいろな形態が用意されていますが、
普通の教室形式が一番身に付きます。
土曜や日曜が1日つぶれるのは痛いですが、
目の前で先生が話をしてくれるのを一生懸命聞き、
ノートを取って、問題を解く基本的な形式です。
周りの学生がよくできているのに、自分がわかっていなかったとか、
得るものは非常に多いと思います。
Webは確かに自分の都合のいい時間に受講できるのですが、
長い時間画面を見るのは目が疲れます。
集中力が続きません。
あと、自分がだらけていても先生が注意してくれません。
最後にはパソコンをつけるのもしんどくなります。
全部インターネットに頼るのは無理です。
よく、「○○資格を持っていると転職に有利!」とか
「△△資格を持っていると独立開業できる!年収が増える!」とか
いかにもおいしい話をスクールが宣伝しているんですが、
そんなに甘い世の中ではないです。
資格の頂点クラスである公認会計士や税理士でも、
独立開業できなければ、会計事務所等の会社に勤めることになります。
独立開業したとしても、既存の事務所に負けずに営業活動をして、
顧客を獲得し、自分1人で自営業をしなければなりません。
そんなに簡単に年収が増えるわけがありません。
ただ、同じ人が採用候補に上がった場合、
「資格なし」の人と「資格あり」の人だったら、
どう考えても「資格あり」の人の方が圧倒的に有利です。
たとえ実務経験がなかったとしても。
また、資格そのものよりも、その取得動機や取り組む姿勢が
話のネタになったり、評価の対象となったりすることはあるでしょう。
直接的に恩恵は受けませんが、思いがけないところで役に立つかもしれません。
自分がどんなに苦労して取った資格でも、
他人から見ればたいしたことありません。
「あっ、そう。すごいね。」ぐらいで終了です。
この資格を取って、人よりも上に立ちたいと思うぐらいの資格なら、
時間とお金の無駄です。
公認会計士でご飯を食べたいと思うのなら、
やっぱり会計のことが大好きで、本当に仕事が好きでなかったら
務まらないでしょう。
私が取った資格の中で役に立っているのは
意外と「Access」だったり、「FP3級」だったりします。
簡単な試験で取れる資格ですが、「Access」が使える人なんて少ないですし、
「FP3級」みたいに基本的なお金のルールぐらいは知っておいて損はないです。
あとの資格は、思いっきり苦労して取ってますが、
今の人生では役に立っていません。
いずれ、役に立つことを信じています。
最近、不景気、少子化など暗いニュースばかりですが、
資格スクールにも影響が出ています。
「LEC」の全盛期は大阪駅前やなんばにもスクールがあったんですが、
数年で縮小し、最後には廃校しました。
どう考えても、梅田スカイビルよりも大阪駅前の方が新しくて、
交通の便もよかったんですがね。
神戸も新校舎に移ったときは6〜9階と4フロアもあったんですが、
4フロア→2フロア→1フロアと縮小しています。
やっぱり原因となっているのが少子化です。
主力の学生が減ってしまっては、受講料の収入もガタ落ち。
また、社会人も資格に回せる余裕のお金がなくなったのでしょう。
あとは、Web授業が広がって、教室形式の講義が減ったせいで、
縮小になったと考えられます。
50万円払って、5年間で資格を8つ取りました。
年収アップも直接役に立ったこともなく、時間は過ぎ去りました。
ただ、そこに至る過程はいろいろと楽しめました。
念願の資格を取れたときの喜び、8回味わいました。
何度勉強しても不合格になった悔しさも4回ぐらい味わいました。
このことは人生を生きるうえで非常に大きいことだと思っています。
授業の合間に食べる昼ごはんでも、おいしいお店が発掘できたし。
(これがかなり大きい)
取りたい資格はほとんど取ってしまったので、
今後は資格スクールのお世話になることはほとんどないと思いますが、
自分に必要な知識を得るために、今後も頑張りたいと思います。