2004年九州新幹線の旅

日時2004年3月26日(金)-28日(日)
目的地熊本、鹿児島、指宿、下関、津和野、萩
目的九州新幹線に乗り、ついでになじみのない山陰地方にも行く

ついにJR九州オリジナルの新幹線、「九州新幹線」が開業しました。
まず新八代〜鹿児島中央が開通しました。
2日目で単に九州から関西に帰るのはもったいないので、
津和野・萩めぐりを予定に入れました。

3月26日〜3月27日「九州新幹線に乗る」

発駅発時刻着駅着時刻備考
垂水22:30明石22:37東海道山陽本線快速
明石22:50門司5:54快速「ムーンライト九州」、ここから3月27日
門司5:58久留米8:13※博多〜久留米は快速
久留米8:19大牟田8:53鹿児島本線普通
大牟田8:33熊本9:51鹿児島本線普通
快速「ムーンライト九州」門司にて。 九州の813系。赤が派手。 熊本周辺を走るワンマン電車。

「ムーンライト九州」は残念ながら喫煙席しか取れませんでした。
夜遅いこともあって、ほとんどたばこを吸う人がいませんでした。
早朝、「ムーンライト九州」は普通列車より遅いことがわかったので、
門司駅でダッシュして乗り換え。
この門司5時58分発の列車は博多から快速荒木行と普通荒尾行に分割されます。
時刻表上では博多駅で快速と普通に分割することが記載されておらず、
あわててしまいました。
久留米、大牟田でそれぞれ乗り換え。
この日は春の高校野球で
熊本勢がノーヒットノーラン負けを食らった翌日だったので、
ばってん荒川さんがRKBラジオで
「こげな負け方して、情けなか〜」と言っておりました。

熊本市電その1。 熊本市電その2。最新鋭低床車とレトロ車両。

熊本からは”ナイスゴーイングカード”に入会して、
特急列車を使いまくります。

発駅発時刻着駅着時刻備考
熊本11:26新八代11:46特急「リレーつばめ7号」
新八代11:49鹿児島中央12:28新幹線「つばめ7号」
鹿児島中央駅にて。 座り心地のよい椅子。 和風のブラインド。 鹿児島中央駅新幹線ホーム。

熊本駅で特急「リレーつばめ7号」に乗る前に、
特急「有明1号」武蔵塚行が同じホームに停車していました。
両列車ともまったく同じ灰色の車体。
案内を徹底させなければ、乗り間違えする率が高いと思いました。
新八代ではホームに新幹線を見る人であふれていました。
しかし、肝心の新幹線自由席には2、3割の乗車率でした。
トンネル多いし、乗る時間も短いので、
和風の快適な車両がもったいなく感じました。

特急「はやとの風」 木目調の内装で中央部はラウンジ。 窓配置が斬新です。

こちらは特別快速「なのはなDX」。 木目調の内装で中央部はやっぱりラウンジ。 頭と腰だけクッションがあるリクライニングシート。 駅名標も鹿児島中央に改称されています。

新幹線に接続している特急「はやとの風」と特別快速「なのはなDX」を撮影。
両列車とも指定席は木目調の内装にリクライニングシート、
車両中央部にはラウンジと、構成がよく似ています。
ただ、「なのはなDX」は新車なのに、快速。
「はやとの風」は中古改造車なのに、特急。
このあたりが決定的に違うところです。

路面電車と桜島。

鹿児島では「旅の手帖」の路面電車特集で見た桜島と路面電車が同時に見られるところを
歩いて探しに行きました。
天文館から歩くよりも鹿児島中央駅からの方が近かった…
肝心の桜島も曇っていて、すっきりとは見えず。

夜の熊本駅。 モルツカラーの路面電車で夜の繁華街へ。

この後、「なのはなDX」に乗って指宿へ行き、砂蒸し温泉で埋まってきました。
タクシーだと指宿駅から1000円以内で行けるところですが、
帰りはタクシーがつかまらず、歩いて指宿駅に戻りました。
この指宿で1時間もロスしてしまったので、
博多泊の予定が熊本泊に。
辛島町からはタクシーに乗って「湯らっくす」に到着しました。
温泉に浸かった後、畳敷きの臨時宿泊室で仮眠。

3月28日「津和野・萩ドタバタ旅行」

発駅発時刻着駅着時刻備考
熊本4:52博多6:11特急「有明2号」
博多6:27小倉7:17特急「ソニック1号」
小倉7:24下関7:37普通
下関8:55新山口10:01山陽本線普通
新山口10:31津和野12:28臨時快速「SLやまぐち号」
津和野14:12東萩16:02臨時快速「萩・津和野号」
東萩18:40山口19:58JR路線バス
山口20:37新山口21:10山口線普通※12分遅延
新山口21:13姫路22:55「ひかり386号」

早朝に熊本駅を出る「有明2号」に乗るため、
「湯らっくす」ではタクシーを呼びました。
ところが、5分待てば来るといったタクシーは15分たっても来ません。
運良く、他のところから「湯らっくす」までお客を運んできたタクシーをつかまえました。
「湯らっくす」を4時45分に出て、スピードを思いっきり出してもらい、
なんとか、熊本駅に4時50分に到着。
ホームの階段を上り、「有明2号」に乗りました。
なんで、タクシーが来なかったのか?
なんで、「有明2号」は階段を隔てたホームから発車するのか?
そう思わずにはいられませんでした。

「有明2号」。「Relay tsubame」のロゴマークが悲しい。 「ソニック1号」。相変わらず素晴らしい車両。

博多では新幹線で小倉まで行くことも考えたのですが、
「ナイスゴーイングカード」があることだし、と「ソニック1号」を選択。
しかし、窓口では予期せぬ答えが返ってきました。
「博多〜小倉では距離が足りないので、割引がありません。」と。
てっきり激戦区だから割引があるはずだと
勝手に解釈していました。でも、残念だなあ。
「ソニック1号」は革張りのシートで非常に快適です。
が、大分まで運ばれてしまったら、この計画がボツになるので、
必死に耐えて、ずっと起きていました。
小倉で下関行普通に乗り換え。
小倉〜下関って、あらゆる線区から乗り入れがあるので、
列車の時刻がわかりづらいです。
ちゃんとこの区間だけを時刻表1ページ分にまとめてほしいです。
しかも、朝の6時後半から7時前半に下関へ向かう列車が1本もない!
通勤、通学には困らないんでしょうか。

唐戸市場。一般人も大きな顔して入れます。

下関では路線バスに乗って、唐戸で朝ごはん。
唐戸から路線バスで下関へ戻ります。
下関滞在時間は1時間18分でしたが、きっちり朝ごはんを食べられました。
普通列車で新山口へ。
思いっきり寝てしまいました。
新山口で帰りの新幹線チケットを探すも、新幹線口とは反対の方向にある
チケットショップは日曜定休で残念ながら格安チケットは買えませんでした。

超人気列車「SLやまぐち号」。橋の上から見る人も。 レトロな車内その1。 レトロな車内その2。見栄えはいいけど、狭いんです。 展望車も人だかり。体重で落ちないんだろうか… 停車するたびに大騒ぎ。

2日目のメインイベント、「SLやまぐち」に乗りました。
非常に人気の高い列車で本当は帰りに乗りたかったんですが、
指定席が取れず、わざわざ、下関→新山口→津和野→東萩と回るはめになりました。
子供とカップルの割合が非常に高い!
私の席にはすでに大人3人と子供2人が座ってました…
私が1席確保しているのだから、残りは3名分のはず。
子供が先に座っているのは仕方ない、でも…
「なんで子供2人の指定席は取ってないんだ!」と思ってしまいました。
子供にはまるで、「知らない人に自分の席を取られた。」という目で見られて、
非常に悲しかったです。
しかもこの列車2時間以上もかけて津和野まで走るのです。
子供がいつまでも退屈に耐えられるはずがありません。
もうルール無用で大騒ぎ。
SLはレトロさを出すために狭いボックス席、という考えは捨てて欲しいものです。
窮屈でしょうがない。

津和野の町並み。 大きな鯉がたくさん泳いでいます。 酒屋が多い。

津和野でミニ観光です。
本当に小さな城下町で、酒屋が非常に多かったです。
鯉の密集度も高かったなあ。
「鯉のふり見て、わが体形直せ」と添乗員がお客に毒舌をふりまいてました。

萩・津和野号。 車内もゆったりサイズ。 ラウンジカー。天窓で開放感があります。 牽引車。 ラウンジカー外側。

津和野からは快速「萩・津和野号」で東萩へ。
こちらは”きのくにシーサイド”を和歌山からレンタルしているので、
車内はボックスシートなのにリクライニングし、
しかも大きなテーブルまであるという、
JR西日本にしては非常によくできた車両でした。
ラウンジスペースも天窓で非常に気持ちがいい。
でも、ここでも子供が寄ってきて、
「僕、そこに座りたい!」と堂々と要求されました。
席を譲るとお礼も言わずに堂々と座りました。
親はそんな子供を見て見ぬふり。
やっぱり子供には列車の旅はあかんわ、そう思いました。
せっかくのいい車両も乗車率はさっぱり。
ここでも山&日本海の景色を見ずに、ほぼ熟睡。

萩の町並み。 夏みかん畑。 夏みかんのお土産やさん。

東萩駅で下車したものの、どこへ向かっていいのかわからず、
とにかく中心へと、萩バスセンターへ。
そこからやみくもに歩いて、萩焼を買い、
高杉晋作&木戸孝允ゆかりの地を見て、
夏みかん畑を見て、萩焼を買って、
ついに西端の夏みかんのおみやげ処までたどり着きました。
萩は3時間では回りきれませんでした。
さあ、後は路線バスで山口駅に向かいます。

長距離なのに路線バス。でも、値千金のバスです。

東萩駅→山口駅へ向かう路線バスのお客は最初から最後まで私1人。
寂しかったですが、乗れてよかったです。
山口駅で長時間待たされた後、気動車で新山口駅へ移動…
する予定が、湯田温泉駅で酔っぱらいが大暴れしており、
警官まで呼ぶ騒ぎに。
15分あった余裕時間があっという間に3分になりました。
落ち着いて、車掌さんに無線で新幹線へ連絡してもらいましたが、
なんと電波が届かない状況であるということで、
接続をとってもらえないことに…
このままだと岡山あたりで宿泊か…
と覚悟していましたが、新山口で3分間ダッシュして、
どうにか帰りの新幹線に間に合いました。

旅行を終えて

2日目の時間に追われた行程は2度と忘れないでしょう。
それにしても「青春18きっぷ」を使わなかったら、
ヘタしたら10万円ぐらい飛んでいたかも…
九州新幹線の車両のすばらしさには感動しましたが、
2日目には悲しい思い出が多かったです。

Special thanks !!
・早朝の熊本市内をフルスピードで安全運転してくれたタクシーの運転手さん
・指宿の砂蒸し温泉で忙しいのに笑顔でデジカメ撮影してくれた係員さん

thanks !
・九州新幹線「つばめ」を作ってくれた人
・指宿、熊本、萩のタクシーの運転手さん
・熊本の「料理天國」
・下関の「市場食堂 よし」
・「萩・津和野号」を作ってくれた人
・萩でタクシーを呼んでくれた夏みかんのお土産やさん
・東萩駅→山口駅の路線バスの運転手さん

バカヤロー !!!
・鹿児島市電:本数が少ないので、絶対に座れない…
・「湯らっくす」で呼んだのに来てくれなかった”安全タクシー”
・「有明2号」を階段隔てたホームで発車するように考えたJR九州の社員
・小倉〜下関で40分以上の間、列車を設定しなかったJR西日本&九州の社員
・「SLやまぐち号」で勝手に人の席を独占した家族
・その上、大騒ぎした子供を注意しなかった親
・津和野のうどん屋で「え〜めんどくさい」と言った主人
・5分でできる”うに丼”に10分弱かけた萩の和食屋の主人
・山口駅でJRバスと気動車の接続に40分弱も間を空けたJR西日本の社員
・湯田温泉駅で大騒ぎして、列車を遅らせた酔っぱらい

バカヤローの人数が多い…悲しいなあ。

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