のと鉄道能登線旅行

日時2005年3月12日(土)-13日(日)
目的地金沢、珠洲、輪島、七尾、和倉温泉
目的のと鉄道の大部分が廃線になるので、その記念

2005年3月末日をもって、のと鉄道の穴水〜蛸島が廃線になります。
それまでに乗っておかねば、と思い、今回思い切って旅行しました。

3月12日「のと鉄道に乗る」

発駅発時刻着駅着時刻備考
垂水7:10大阪7:54東海道山陽本線快速
大阪8:12金沢11:04特急「雷鳥5号」
金沢14:20七尾15:09特急「はくたか8号」
七尾15:17蛸島17:41のと鉄道
蛸島17:50珠洲17:55のと鉄道
この周遊きっぷ、かなり使えます。 これで金沢へ行きます。 先頭のパノラマグリーン車。 国鉄色の原型をとどめているのは「雷鳥」ぐらい。 車内はリニューアルされています。

まずは「雷鳥」で金沢に向かいます。
「サンダーバード」の方がスピード、車内ともにハイグレードですが、
今回はあえて「雷鳥」を選びました。
国鉄色が次々と消えているので、貴重な存在だからです。
車内はリニューアルされていましたが、
やっぱり座席の間隔が狭いので、ちょっとしんどかったです。
あと、発車時に必ず揺れるのも、古さを感じました。

新しくなった金沢駅とかなざわ周遊バス。 ひがし茶屋街その1。 ひがし茶屋街その2。 ひがし茶屋街その3。 ひがし茶屋街その4。

金沢駅で「かなざわ周遊バス」に乗り換え。
見ている分にはかわいいんですが、車内が狭く、
お客が多かったので積み残しが出るはめに。
ひがし茶屋街では雪が降ってました。
おみやげ屋さんや和風カフェが軒を連ねています。
CMで見て以来、一度来てみたかったので、
その念願がかないました。

主計町(かずえちょう)茶屋街。 外国人の家!? 公園もあります。 橋も趣があります。

ひがし茶屋街と川を隔てて反対側の
「主計町(かずえちょう)茶屋街」へも行きました。
こちらにはお料理屋の他に民家もありました。

金沢駅の正面。 のと鉄道恋路駅にて。 のと鉄道蛸島駅にて。 グッズの販売もしっかりと。 白く映っているのは雪です。

金沢から「はくたか」で七尾へ。
七尾ではのと鉄道が待ってましたが、車内はほとんど満席。
半分以上は地元のお客さんでした。
恋路駅では近くに海が見えましたが、
全線を通じて、海が見える区間は少なかったです。
終点の蛸島駅ではグッズの販売がありました。
この鉄道もあと2週間で大幅に短縮されます。
車内でも「バスは値段が高いから困る。」という話が聞こえました。

谷野旅館外観。 最低気温1度なので、布団も重装備。 3月なので、かにのオンパレード♪。 能登牛のカルビとハツの串焼き。 イサザのおどり食い。 刺身の盛り合わせ。 かに焼いて〜。 みそも焼いて〜。 かにの釜飯もおいしい!!!

今回は人生初、1人で旅館に泊まりました。
インターネットで予約していたので、
名乗らなくても、誰が来たのかわかってくれました。
地元の幸が夕食で楽しめるということで、決めたのですが、
いやあ、奮発して正解!
かにを中心にした夕食で、
焼きかに、かにの酢の物、かに刺し、かに釜飯、かにの味噌汁!と
すさまじいぐらいの料理が出てきました。
これだけで終わらず、
刺身、能登牛串焼きも出てきて、食卓がお祭り状態。
お米が地元の減農薬米「すえひろ舞」でこれまたおいしい。
春を告げる小魚「いさざ」(シロウオ)のおどり食いに挑戦しましたが、
しょうゆをつけると跳ねまくって、なかなか食べられなかったので、
だし汁で卵とじにしていただきました。
2時間ぐらい夕飯で楽しめました。

朝ごはんはこんな感じ。 いろりがある部屋もあります。

朝ごはんはこんな感じでした。
おかずは普通でしたが、
やっぱり「すえひろ舞」がおひつで出てきたので、
全部平らげてしまいました。
いろりのお部屋でお会計。
1泊2食、食事豪華で\8400(税込)。
珠洲の谷野旅館、本当にお薦めです。

3月13日「いさざのたたり」

発駅発時刻着駅着時刻備考
珠洲8:34曽々木口9:25路線バス(曽々木口行き)
曽々木口9:30輪島10:10路線バス(特急兼六園下行き)
輪島12:30穴水13:18路線バス(穴水行き)
穴水14:02七尾14:42のと鉄道
七尾15:30和倉温泉15:50路線バス(和倉温泉行き)
和倉温泉16:54金沢17:56特急「サンダーバード44号」
金沢19:40大阪22:35特急「雷鳥48号」
大阪22:46垂水23:29東海道山陽本線快速
2日目は雪が積もりました。 路線バスで曽々木口へ。 荒れる日本海。 垂水の滝。 高速バスで輪島へ。 やっぱり荒れる日本海。

いろりの部屋でゆっくりしすぎたので、
バスで曽々木口に向かい、即座に乗り継いで輪島へ。
吹雪がすごく、海が大荒れでした。

旧のと鉄道輪島駅。ホームと線路は当時のものです。 輪島の次はシベリア!? いまいち活気がない輪島の朝市。 えがらまんじゅう。 輪島塗は高級です。 ふすま2枚分の大きさで\300万!!!!!

朝市と輪島塗で知名度の高い輪島ですが、
朝市ではかにと漬物と魚の干物が主体でした。
宅急便使ってまで買いたいものはありませんでした。
「買うてくだあ〜!」という呼び声も響いてませんでしたし。
ちょっと期待はずれでした。
「えがらまんじゅう」という、おはぎの変形版みたいな
まんじゅうはおいしかったです。
輪島漆器会館で輪島塗の歴史を学習。
さすが手間がかかるだけあって、
お土産品の値段が桁違いです。
ふすま2枚分の輪島塗が300万円するのに、ぶったまげました。

穴水行き路線バス。 のと鉄道七尾行き。

輪島で30分待って、路線バスで穴水へ。
途中、能登空港を経由しましたが、
あまり乗降はありませんでした。
穴水では寿しを食べる予定でしたが、
この吹雪でネタが手に入らないという理由で、
昼食を予定していたすし屋が臨時休業。
仕方なく、何にもできなくて40分を待合室で過ごし、
のと鉄道で七尾へ向かいます。

和倉温泉行き路線バス。 和倉温泉総湯。 総湯の中庭。雪です。

七尾から和倉温泉まではひと駅ですが、
都合の良い列車がなかったため、路線バスでわざわざ移動。
和倉温泉駅から総湯まではバスで5分かかるので、
かえって都合が良かったです。
もう吹雪でとんでもなく寒かったので、温泉はありがたかったです。

この後、帰りのバスがないことを知り、
タクシーを探すはめに。
しかし、総湯目の前のタクシー乗り場には車がなく、
吹雪の中を和倉温泉駅まで全力疾走しました。17分も!!!
知らない和倉の町を勘だけで走り、どうにか最終の特急に間に合いました。
車内では「水も滴るいい男」になってました。
温泉で汗流した意味がなくなっちゃいました。

金沢でも猛吹雪の中、おみやげを探し、
夕食のラーメンを食べた後に待っていたのは、
「サンダーバード」ではなく、「雷鳥」でした。
せっかく、特急を使う旅だったのに、
大阪〜金沢で往復「雷鳥」を使ってしまったことに
ちょっぴり後悔が残りました。

旅行を終えて

1日目は本当に最高!だったのですが、
今回も2日目は不運の連続でした。
いさざのたたりって思うんですが、
もう勘弁してもらいたいです。

Special thanks !!
・珠洲の谷野旅館
(夜だけでなく、早朝でもお風呂に入れる。食事も豪華。文句なしです!)
・雪が降っていたのに定時で運転してくれた、バスの運転手さん

thanks !
・JR西日本「雷鳥」の車掌さん(JR西日本の看板特急なので、車内案内が丁寧です。)

バカヤロー !!!
・かなざわ周遊バス:狭すぎて不便
・輪島:わざわざ行くほどでもなかった
・穴水の幸寿し:ネタがないとはいえ、主人がカウンターでごろ寝してどうする
・七尾の幸寿しの客:病院のなまなましい話をすし屋でやるのはやめて欲しい
・和倉温泉総湯:せめて、JRと接続のいいバスを設定して欲しかった

結局、能登半島は期待はずれだったってことですな。
今度行くとしたら、金沢〜珠洲は高速バスを使いたいと思います。

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