足立美術館の旅

日時2009年1月17日(土)
目的地足立美術館(島根県)
目的日本一の庭園を楽しむ

2009年冬の18きっぷ、最後の旅行は足立美術館に決定。
旅行資格の勉強で「なんでこんなところが有名な美術館なんだろう?」
とずっと気になっていました。
あと、アメリカの雑誌で「日本一の庭園」の称号を6年連続で受賞しています。
あの桂離宮を上回っているのです。
しかし、神戸〜米子の往復は普通列車乗り継ぎだけでは無理です。
今回は必要最小限でいろいろな手段を使い、
どうにかこうにか日帰りしてきました。

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準備

今回は、どこにも予約を入れることなく旅行できました。
ただ、「1本逃すと終わり」というかなり危険な行程となったので、
早く寝ました。

往路

発駅発時刻着駅着時刻備考
西明石5:49姫路6:21山陽本線
姫路6:35上郡7:07山陽本線
上郡7:15鳥取9:17智頭急行
鳥取10:19米子11:50山陰本線
智頭急行の普通列車。 普通列車乗り放題きっぷ。 すごい雪景色。 ベニ屋でカツカレー。 洋菓子店「パンドラの箱」。 快速ですが、遅いです。

朝5時49分、西明石駅始発の電車に乗りました。
2009年の震災記念日は西明石のホームの上で迎えました。
以降、姫路でも普通電車に乗り換え、
上郡から智頭急行の普通列車に乗り換えました。
朝早いので、新快速が走っていないのが痛かったです。
上郡で「智頭急行・普通列車乗り放題きっぷ」を購入。
智頭急行は特急「スーパーはくと」のおかげで、
第三セクターなのに黒字という珍しい会社で、
そのおかげで、普通電車乗り放題で\1000という
すばらしいきっぷを出してくれました。
これがあれば、鳥取までかなり効率よく行けます。
しばらくして目が覚めたら、周りが雪景色でした。
朝4時半起きで疲れてまして、鳥取駅到着に気づかず、
車掌さんに起こされました。

洋菓子屋「パンドラの箱」で生どら焼きを買いました。
雪が道路に積もっていて、かなり歩きにくかったです。

快速「とっとりライナー」。車内が残念。遅いのによく揺れる。 まつだ家米子本店で昼ごはん。

鳥取からも1時間に1本列車があればいいほう、という路線を
ひたすら西へ向かいました。
11時50分に米子駅着、12時10分に昼ごはんを食べに入店して、
列車の乗り継ぎ時間を「1時間以上」と誤解していたのですが、
実際は「56分」だったことが判明。
大慌てでご飯を食べて、店を出たのが12時43分…

発駅発時刻着駅着時刻備考
米子12:46荒島13:00山陰本線
荒島13:03鷺の湯温泉13:16安来市営バス

改札の前で18きっぷが見つからず、
目の前の駅員さんに「すいません、あの電車に乗りたいんで…」と言うと、
すかさず、「乗車証明書」を出してくれました。
このあたりの列車はワンマン運転が多いので、
バスみたいに、運転手さんにお金を渡してもOKなのです。
しかも、その駅員さん、「西側からお客さん1名で〜す。」と放送してくれて、
階段を隔てて止まっていた列車に間に合いました。
本当に助かりました。
これで乗れなかったら、後の計画はボロボロだし、
なにしろ、18きっぷだけでは帰れません。
本当によかったです。ありがとうございました。

荒島駅からは安来市営バス「イエローバス」に乗って、
鷺の湯温泉(足立美術館前)をめざします。
本当なら足立美術館から無料のシャトルバスが出ているんですが、
このバス、本当に列車との接続が悪いのです。
特急電車にも普通列車にも全く合っていません。
なんでこんな時間に走らせるのだろう?と不思議でしょうがありません。

鷺の湯温泉のバス停に着いて、帰りのバスの時間を確認するときに、
バス待ちのご婦人に話しかけられました。
「足立美術館の庭園はね〜心が安らぎますよ〜」と太鼓判を押されました。
期待を大きくして、館内へ入りました。

足立美術館

入口。飾り気のなさが、かえって堂々としています。 庭園は撮影自由。(美術品は撮影禁止) 代表的な景色です。 滝を人工的に作ったそうです。 池と庭園。美しい。 緑を明るく撮ると、こんな感じ。 生きている掛け軸です。 窓も絵画になっています。 すばらしい庭園が広がります。 詰め掛ける観光バス。

入館料はホームページで割引券を印刷したので\200引きで\2000でした。
2年間有効のパスポートも\6000で販売しています。
とにかく庭園が有名で、見事な手入れがしてあります。
今回は冬だったので、枯山水の砂地の部分がほとんど真っ白でした。
いろいろと仕掛けがしてあったので、十分に楽しめました。

美術館としては横山大観のコレクションが日本一。
すべては創立者が熱心に集めまくった結果ということで、
館内でもいろいろなエピソードが紹介されていました。
14時から学芸員さんが横山大観の絵について、
解説してくれたので、参考になりました。

その他、「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの
日本画家のコレクションがありました。
あとは、陶芸家の北大路魯山人の器もありました。
滞在時間2時間でちょうどよかったです。
もっとゆとりがある人は喫茶店で、
コーヒーを飲みながらお庭を鑑賞するとよいかもしれません。
1杯\1000ですが・・・

帰路

発駅発時刻着駅着時刻備考
鷺の湯温泉15:20荒島15:33安来市営バス
荒島15:41米子15:55山陰本線
米子15:57鳥取17:51山陰本線
鳥取17:57智頭18:40因美線
智頭19:08佐用19:35智頭急行
佐用19:37上郡19:56智頭急行
上郡20:08姫路20:41山陽本線
姫路20:42垂水21:27山陽本線
荒島駅。足立美術館の最寄駅です。 イエローバス。ありがたや。 リニューアルされた「スーパーはくと」車内。

帰りはあまりにも接続がよすぎるパターンで、
一気に神戸に帰りました。
鳥取でもう少し休みたかったんですが、
6分接続の間にトイレに行き、
地元名物の「ふろしきまんじゅう」を買いました。
智頭急行では時間短縮のため、
25分だけ特急「スーパーはくと」に乗りました。
一瞬でしたが、夢のような時間でした。
姫路でも新快速が長時間待ちなので、泣く泣く普通電車で帰りました。

おみやげ

ふろしきまんじゅうの包み紙。 黒糖のまろやかな甘みが最高です。 パンドラの箱の生どら焼き。 あんことクリームの一体感がすばらしいです。

旅行を終えて

1日だけの旅行で\11000使いました。
そのうち、交通費は\5000でした。
神戸〜米子を高速バスで移動するとなると、往復で\8000です。
鳥取でおみやげが買えて、ご飯も2回食べられたので、
その点はよかったと思います。

足立美術館、春夏秋冬で庭園の様子がガラッと変わるそうです。
また行ってみたいですが、今度は自家用車かバスで。
電車で行くのにはお金も手間もかかりすぎです。

Special thanks !!
・足立美術館
・米子駅で出発を待ってくれたJRの運転士さんと駅員さん
・安来市営バス「イエローバス」:JRの普通電車との接続が抜群です。運賃は\200。

Thanks !
・智頭急行:普通列車でも高速。乗り心地もよく、乗り放題きっぷも安いです。
・鷺の湯温泉のバス停での婦人
・長い時間(10時間)、普通電車で耐えた自分
・足立美術館周辺の雪:生どら焼きの保冷剤に使いました。

バカヤロー !!!
・山陰本線:接続がいいところと悪いところが極端。車両も残念。
・足立美術館の無料シャトルバス:JRとの接続が最悪。


おまけ・ミニ知識

・鳥取はカレールゥの消費量が日本一。カレーで町おこしを実施中。
・鳥取名物の生どら焼きが買える洋菓子店「パンドラの箱」は駅から歩いて15分。
・鳥取名物「ふろしきまんじゅう」は鳥取駅と米子駅で買えるが、夜遅かったら売り切れる。
・米子駅前ではいろいろ飲食店があり、ランチには困らない。
・足立美術館の最寄駅は荒島駅(特急通過)。安来駅ではない。
・荒島駅から足立美術館まではタクシーで10分。
・バスで足立美術館を目指すなら、シャトルバスだけでなく、
 安来市営バス「イエローバス」もチェックするとよい。
・足立美術館の喫茶店の飲み物は\1000する。
・電車で山陰を目指すのはしんどいので、高速バスの方が楽。



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