佐賀下関の旅

日時2014年11月1日(土)〜2日(日)
目的地大宰府、下関、武雄温泉、嬉野温泉、祐徳稲荷神社、佐賀バルーンフェスタ
目的飛んでいく気球を見る

今年も11月になり、佐賀バルーンフェスタの季節がやってまいりました。
昨年は2日間で全く気球が飛ばず、悔しい思いをしましたが、
今年も残念ながら、悪天候でした。
気球競技が中止になったため、1日目は下関、2日目は佐賀の温泉を中心に観光しました。

旅行の準備

佐賀バルーンフェスタ、朝の競技の開始時間がさらに30分早くなり、6時30分になりました。
去年お世話になったサンホテル鳥栖は、すでに満室。
1駅隣の田代駅に近いHOTEL AZ鳥栖店に宿をとりました。
山陽新幹線に安く乗るために、「e特急券」を予約しました。
他のきっぷと比べて割引率が低いのですが、
乗車前に携帯電話で予約が変更できて、
乗り遅れても当日の自由席なら座れるありがたいきっぷです。
あとは天気が回復することだけを祈るのみです。

1日目:神戸から大宰府を経て下関へ

発駅発時刻着駅着時刻備考
西明石8:49岡山9:20新幹線「ひかり493号」
岡山9:31博多11:14新幹線「のぞみ3号」
博多11:27二日市11:40鹿児島本線
JR二日市駅11:56太宰府駅12:35西鉄バス
大宰府13:09二日市13:15西鉄電車
西鉄二日市駅13:25JR二日市駅13:32西鉄バス
二日市13:49佐賀14:20特急「みどり13号」
佐賀14:39博多15:13特急「かもめ24号」
博多15:19小倉16:05特急「ソニック35号」
小倉16:10下関16:32山陽本線
下関駅16:50唐戸17:00サンデンバス
唐戸17:30下関駅17:40サンデンバス
下関19:08小倉19:26山陽本線
小倉19:43博多20:30特急「ソニック54号」
博多20:33鳥栖20:57特急「みどり27号」
鳥栖21:09田代21:12鹿児島本線

大宰府

菊の紋章のモデルだそうです。 側面にも大宰府デザイン。 先頭車からは前面展望が楽しめます。 座席まで梅のデザイン。 から揚げととりめしを買いました。

まず昼間しか行けない太宰府へ。
九州一の初詣客を誇る場所ですが、受験シーズンには早いので、修学旅行生が多かったです。
35分ぐらいしか滞在時間がなかったので、
急いで参拝し、ご朱印を受け取り、梅ヶ枝餅を食べ、おみやげを買いました。
いつも帰りは急ぎ足で梅ヶ枝餅を食べているような気がしますが…
西鉄電車の特急型電車が太宰府バージョンにデザインされていて、かっこよかったです。

西鉄二日市駅からはバスに乗り、JR二日市駅に戻ります。
福栄のから揚げでぶつ切り、もも肉のから揚げと鶏肉のおむすびを買いました。

下関

白いかもめ 車内からは前面が見えます。 商店街の看板もフク。 唐戸周辺にはレトロな建物が多いです。 鮮魚おかもとの海鮮丼。

午後のバルーン競技の実施を信じて、特急「みどり」で会場に向かいましたが、
twitterで中止を知りました。
仕方がないので、佐賀駅で小倉駅までの2枚きっぷを買い、
在来線特急を乗り継いで、下関を目指しました。
まずは「白いかもめ」。JR九州らしい立派な特急です。
ここで先ほどのから揚げをおいしくいただきました。
博多駅で「青いソニック」に乗り換えて、小倉に行きました。
車内は黒いシートに改良されてましたが、疲労でほとんど寝てました。
小倉からは在来線で下関へ。
高校生が関門海峡を通って通学していることにちょっと驚きました。

下関では「ふく笛」を探しました。
ふぐのデザインをした民芸品で、2013年に復刻版ができたとのニュースを聞きましたが、
2014年11月でも残っているかどうかが心配でした。
大きなお土産屋さんを探そう、ということで唐戸市場の近くのカモンワーフに行くと、
なんとふく笛がありました!
しかも、ふく笛と同じようなデザインの土鈴や貯金箱まで。
こんな感じで適当に探すときには、目標のものは大抵ないものですが、
目の前に実物があって、本当にびっくりです。
民芸品で手作りなので、デザインが1つずつ微妙に違うというのも味があるなと思いました。

夕飯は「吉田類の酒場放浪記」で紹介された鮮魚おかもとへ。
豪華な海鮮丼を1,000円でいただけて、大満足でした。
この後、2時間かけて鳥栖駅の1つ北の田代駅まで移動しました。
HOTEL AZ 鳥栖店で一泊です。

2日目:佐賀観光

発駅発時刻着駅着時刻備考
田代5:50鳥栖5:52鹿児島本線
鳥栖5:55バルーンさが6:28臨時快速「バルーンフェスタ号」
バルーンさが7:59武雄温泉8:29長崎本線・佐世保線
武雄温泉駅南口10:20嬉野温泉バスセンター10:53JR九州バス
嬉野温泉バスセンター13:28肥前鹿島駅14:02祐徳バス
肥前鹿島14:14肥前山口14:30長崎本線
肥前山口14:53肥前鹿島15:10長崎本線
肥前鹿島駅16:00祐徳神社16:12祐徳バス
祐徳神社16:40肥前鹿島駅16:52祐徳バス
肥前鹿島17:20肥前山口17:30特急「かもめ34号」
肥前山口17:40バルーンさが17:52臨時快速「バルーンフェスタ号」
バルーンさが19:05新鳥栖19:38臨時快速「バルーンフェスタ号」
新鳥栖19:43博多19:55新幹線「つばめ342号」
博多20:05新神戸22:25新幹線「のぞみ98号」

バルーン競技会場

強風で中止決定 新米のカレー(350円) 佐賀牛のミンチカツ(300円) おいしい牛乳 白いかもめ同士のすれ違い。 去年同様、気球は立ち上がってます。 気球と電車。 車内から会場を見ます。朝からすごい人です。

朝5時半にホテルを出発し、順調にバルーン競技会場に向かっていましたが、
会場到着直前に競技の中止が発表されました。
ああ、これで2年連続だめかぁ〜。
朝ごはんを食べていなかったので、地元の特産品ブースに行き、
新米のカレー(350円)、佐賀牛のミンチカツ(300円)、牛乳(200円)で栄養補給しました。
今年も有志の皆様がバルーンを立ち上げてくれました。
HONDAのASIMOが飛び出している気球には本当に驚きました。
7時59分発の電車で武雄温泉に向かいましたが、会場がすごい人なのがわかりました。

武雄温泉

武雄温泉楼門 楼門の中に複数の温泉があります。 ぬる湯でも43℃。 アンケート回答で無料でwi-fi使えます。 京都屋のオルゴール。 名物・水出しコーヒーと温泉ヨーグルト。 大正レトロな外観の京都屋。 嬉野温泉行バスの方向幕には温泉マークがあります。

駅名に温泉と入っていたので、朝風呂を浴びに武雄温泉に行きました。
駅から徒歩10分で温泉街に着き、国重要文化財の楼門を見ました。
楼門は東京駅を建築した辰野金吾氏の設計だそうです。
楼門の中には複数の温泉施設がありますが、
そのうちの1つの元湯は入浴料400円、貸しタオル・バスタオルがセットでプラス200円です。
朝6時30分から深夜24時まで営業(受付は23時まで)と長時間営業です。
通常ですと、銭湯にはせっけんやシャンプーは自分で持参ですが、
ここは安価なのに、備え付けのシャンプーとボディーソープがありました。
これは旅人にはうれしい配慮です。
しかも、ぬる湯でも43℃という本格的な温泉。
おまけに楼門周辺では、アンケートに答えるだけで2時間wi-fiが利用可能で、
インターネットができます。
至れり尽くせりでした。

元湯から上がった後は同じ温泉街にある旅館・京都屋さんの喫茶店で
名物の水出しコーヒーと温泉ヨーグルトをいただきました。
旅館内には蓄音機をはじめとして、懐かしいものがいっぱいありました。

もう1軒、お菓子屋さんに行こうとしましたが、
朝早すぎて開いてなかったのであきらめました。
温泉のはしごで、次はバスで嬉野温泉へ。
バスの方向幕が温泉マーク入りで驚きました。

嬉野温泉

シーボルトの足湯。 シーボルトの湯。こちらは温泉施設。 宗庵よこ長のゆどうふ定食。 紅茶ソフトクリーム。

続いてはお茶で有名な嬉野温泉へ。
シーボルトの湯で入浴しましたが、
ここも入浴料400円で、シャンプーとボディーソープ備え付けでした。
施設内でwi-fi接続が1時間可能でした。
お昼時だったので、40分待ちで宗庵よこ長のゆどうふ定食をいただきました。
次にお土産屋さんで紅茶ソフトを食べましたが、アイスミルクティーそのままの味でした。
肥前鹿島バスセンター行のバスが1時間に1本だったので、時間つぶしに苦労しました。

祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社の門とご本殿。 ご本殿はとても高いところにあり、階段で登ります。 上から見下ろすと絶景です。 バス乗り場は閑散としてました。 肥前鹿島駅も閑散としてました。 短距離でも特急「かもめ」で移動。

肥前鹿島バスセンターの時点では、午後のバルーン競技の実施が決定していませんでしたが、
とりあえず、電車に乗り込みました。
乗り込んでドアが閉まったと同時に、公式twitterで中止を聞きました。
ああ〜、このあたりはローカル線なので、電車が1時間に1本しか来ません。
あわてて肥前鹿島へ戻りましたが、
今度は祐徳神社行のバスが発車したばっかりでした。
仕方がないので、近くのセブンイレブンで時間をつぶしました。

祐徳稲荷神社は太宰府天満宮の次に、初詣客が多い神社です。
バス停から社務所までは階段がなかったのですが、
ご本殿だけすごい高さにありました。
当然、階段のみです。
次のバスを逃すと1時間以上、売店がすべて閉まった神社で待たないといけないので、
これまた太宰府同様、あわててご朱印をもらい、参拝を済ませました。
肥前鹿島にとんぼ返りし、夜のライトアップはあるとの発表があったので、
喜んで、肥前山口までの短距離を特急で移動しました。

夜のライトアップ・バーナーバージョン

阿蘇牛バーガー。 バーナーを点火させます。 一斉に点火することもあります。

夜ごはんはバルーン競技会場で買った阿蘇牛バーガーでした。
ライトアップは風が強いので、気球を立ち上げず、
バーナーバージョンで行うとのことでした。
生バンドの演奏に合わせて、バーナーの炎が勢いよく上がりました。
7時を過ぎたあたりで、帰るお客が目立つようになったので、私も帰路に着きました。
臨時快速は肥前山口発だったので、幸運にも座って移動できました。
新鳥栖で九州新幹線に乗り換え、博多で山陽新幹線に乗り換えました。
あっという間に新神戸まで帰れました。

旅行を終えて

翌日、自宅に戻り、佐賀バルーンフェスタのインターネット生中継を見ました。
11/3(最終日)、朝の競技は1回だけ実施され、
夜間ライトアップは気球が膨らんだバージョンで実施されました。
インターネットでも生中継されているので、
現場に行かなくても楽しめるのはありがたいことです。
今年も残念ながら飛んでいく気球は見られませんでしたが、
私が行っていない時間帯だけ実施、というのは皮肉なものですな〜
来年は暦の上では3連休でなくなるので、行くかどうかは難しいところですが、
再来年2016年は世界大会があり、通常より長い期間でバルーン競技が開催されるとのことなので、
その時にはまた考えたいと思います。

Special thanks !!
・西日本鉄道の観光列車「旅人」(特急型車両で内装も豪華です)
・下関唐戸の土産品センター(念願のふく笛、入手できてうれしかったです)
・佐賀バルーンフェスタの飲食スタッフの皆様(おいしいご飯が食べられて助かりました)
・山陽新幹線 eきっぷ(インターネット予約で安く新幹線に乗れます)
・Ustream 佐賀バルーンフェスタ生中継(自宅でも手軽に楽しめます)

Thanks !
・二日市の福栄のからあげ(からあげととりめし、おいしかったです)
・佐賀〜北九州市内 2枚きっぷ(特急に乗れる割引率の高いきっぷ)
・下関の鮮魚おかもと(豪華な海鮮丼が食べられます)
・HOTEL AZ 鳥栖店(1泊税込5千円で十分な設備です)
・武雄温泉 元湯(営業時間が長くて、安くてお得)
・武雄温泉の旅館・京都屋の喫茶店(レトロな雰囲気で落ち着きます)
・武雄温泉楼門と嬉野温泉シーボルトの湯のwi-fi設備。(アンケートに答えれば、インターネット接続できます)
・競技中止にもかかわらず、頑張ってバルーンフェスタを盛り上げた皆様
・九州新幹線 新鳥栖駅(在来線との乗り換えが簡単です)

バカヤロー !!!
・2年連続で、今年も雨でひどい目に遭いました


おまけ・ミニ知識

・JR二日市駅から大宰府に行くには直通路線バス(1時間に1本。所要時間40分)か
 西鉄二日市駅までバスで出て、西鉄電車で大宰府へ行く方法(電車は1時間に4本。合計所要時間約25分)がある。
西鉄二日市駅で乗り換えた方が安くて速い。
・太宰府で駅を降りて、お土産屋さんを通って、お参りして御朱印をもらうのは40分あれば行ける。
・西鉄二日市駅からJR二日市駅まではバスで7分(1時間に5本程度、160円)か徒歩15分。
・JR二日市駅の福栄のから揚げは持ち帰り専門店だが、店内には机と椅子があり、その場でも食べられる。
・特急「みどり」では博多〜佐賀の移動客が多く、自由席の空席は少ない。
・小倉〜下関には直通列車の本数は多いが、門司で長時間停車するものもあり、時刻表で確認が必要。
・下関から唐戸へは1時間に10本程度はバスがあり、所要時間は10分程度。
・田代駅からHOTEL AZ 鳥栖店には徒歩で10分。途中、狭い道、交通量が多い国道を歩くので早朝深夜は注意。
・バルーン競技の実行については、大会公式twitterで発表があり、
 朝6時30分開始の競技については、6時前後に実施するかどうかを決定する。
・バルーン競技は朝6時30分にすぐ開始されるとは限らない。また、午後の競技は開始時間が早まることもある。
・バルーンさが駅ではICカードが使えない。自動改札もない。
・バルーンさが駅周辺では早朝から屋台、テントで飲食物を販売している。
 一部のお店は朝7時から等、開店が遅れるお店もある。
・武雄温泉駅から温泉街までは徒歩10分。
・武雄温泉 元湯は朝6時30分から夜24時(受付は23時まで)営業。シャンプー、リンス完備。
・武雄温泉駅では九州駅弁大会で優勝したすき焼き弁当を販売している。
・武雄温泉駅南口から嬉野温泉バスセンターまではバスで35分。休日は1時間に2本運転。
・嬉野温泉バスセンターからシーボルトの湯までは徒歩10分。
・嬉野温泉シーボルトの湯は400円。こちらもシャンプー、リンス完備。
・嬉野茶は緑茶だけでなく、紅茶もある。紅茶のソフトクリームもある。
・嬉野温泉バスセンターから肥前鹿島駅まではバスで35分。1時間に1本のみ。祐徳神社まで直通する。
・肥前鹿島駅から祐徳神社まではバスで10分。1時間に2〜3本運転があるが、時間は不規則で遅れも発生する。
・祐徳稲荷神社でバス停を降りて、お参りして、ご朱印をもらうのに30分あれば行ける。
・バルーンフェスタ開催時にはJR列車が周辺で徐行するため、各列車に若干の遅れは出てしまう。
・バルーンの夜間のライトアップは風が強いと中止、あるいはバーナーバージョンとなる。
 終了すると大勢の人が駅に向かうため、列車に乗るために長時間待つこととなる。
・新鳥栖駅で在来線から新幹線に乗り換える際、5分あれば十分。
・九州新幹線の駅では山陽新幹線のエクスプレス予約のきっぷ(e特急券等)を受け取ることができない。



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