「利久 仙台駅店」

定食1人前(\1365)。仙台では珍しくとろろ付き。 テールスープにもお肉がどっさり。 仙台駅新幹線改札を抜けて右へ180度ターンすると牛タン通り。 仙台名物として超有名な牛タン。
この牛タンには輸入牛が使用されている。
2004年、BSE問題で原材料が調達できないという
最大のピンチに立たされた。
七夕の前に牛タンを食べるべく、仙台までやってきた。
仙台駅には「牛タン通り」があって、
店によっては朝8時から牛タンが食べられる。
この店は10時から開店である。

牛タン通りには店が数軒並んでいるが、
この店の行列が一番長かった。
やっと店には入れたが、相席だった。
定食1人前を注文。
左を見ると、大将が汗だくになりながら、
炭火で牛タンを焼いていた。
どうして牛タン屋の大将って体が大きい男性が多いのだろう…
その前には、あらかじめ野菜が盛ってある皿が
ピラミッド型に積み重なっていた。
野菜の上に皿があるって、衛生上大丈夫なんだろうか。

出てきた定食、とろろもセットになっていた。
仙台ではとろろはあんまり出てこないのだが、
この店は別だった。
量としては今まで訪れた牛タン屋4軒の中では
もっとも多かった。
香ばしさ、歯ごたえ、絶妙の塩コショウ味で
ご飯がすすみまくり。
テールスープにもお肉がどっさり。
こんな牛タンがもう食べられなくなるのか〜。
せいぜい、輸入牛だけでもBSE検査やってくださいな。
アメリカの皆様。お願いでございますだ。

もう1つ、JR東日本様。
新幹線でぜひ途中下車制度を設けてくださいな。
仙台で途中下車して牛タンと蔵王チーズを楽しもうとしたら、
恐ろしいほど高くついてしまうので。
割引きっぷで途中下車制度がないのが解せない。
地元経済の活性化につながると思うのだが。

数日後、仙台の牛タン屋は七夕を迎えるにあたり、
期待を裏切るわけにはいかないと
在庫をゼロにする覚悟で必死に商売をしたという。
この頑張りを無にしないよう、
日本政府、アメリカ政府に協力して欲しい。
(訪問日:2004年8月2日)

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(追伸:2013年8月18日)
本拠地が仙台ということで、東日本大震災の被害を受け、
大きなダメージを受けたとは思う。
しかし、その前後から東京進出を果たし、
さらに福岡、大阪にも次々に店舗を出店。
今では、大都市で「利久」の牛タンを味わえる幸せな時代になった。
博多の駅ビルで平日の昼ごはんの時に
他のレストランに負けないぐらいの大行列ができていたことを
私は忘れないだろう。