神奈川県茅ケ崎のお仕事が終わり、 夕飯は平日しか空いていないこのお店で一杯呑むぞ!と 気合を入れて田町駅を降りた。 世間は忘年会シーズンで、駅界隈は多くの人でにぎわっていた。 田町駅から慶応義塾大学の正門の前を通り、しばらく歩くと年季の入った建物が。 この付近だけ、時がとまっているのでは?というぐらいのたたずまい。 店に入ると、よかった、カウンターは空いていた。 日本酒の品ぞろえが豊富だが、 お任せしたら「辛口でも大丈夫ですか?」と言われて、酔鯨が出てきた。 「吉田類の酒場放浪記」でおなじみの高知のお酒である。 刺身はまぐろといわしが同じ値段で610円だった。 普通はみんなまぐろを選ぶだろうが、ここはいわしを選択。 脂がのっていて、抜群だった。大正解。 続いて、砂肝のピリ辛煮をいただいた。 ごま油かラー油のきいたピリ辛味で、これまたお酒が進む。 ここで変化球で、かきのグラタンをいただいた。 このお店、洋食メニューもあって、メンチカツもあったが、 冬場限定のかきのグラタンを選択した。 このホワイトソースが本格的。 中には極細のスパゲッティが入っていて、絶品。 いやあ、このレベルだと十分に洋食屋さんに勝てますなあ。 最後に鮭茶漬けと「本日の味噌汁」を注文したが、 残念ながら、本日の味噌汁がないとのこと。 490円の本日の味噌汁、 本当なら何が入っていたのだろうか〜気になる〜。 気を取り直して、いかわたのグリル焼きをいただいた。 赤みそといかみそのハーモニーでこれまたお酒にぴったり。 常連さんだとフランスパンに味噌をつけて食べるのだとか。それも合うなあ。 最後は鮭茶漬けで締めた。 普通、居酒屋さんって常連さん以外には厳しいものだが、 一見さんの私にも、 「今日のいわし、脂のってるでしょう〜」とか、 「荷物は貴重品だけ抜いて、このラックに置いておいてね」とか、 とても気づかいをしてくれるありがたいお店だった。 また来てくださいね〜と言われたが、 残念ながらこのお店、土曜休日祝日がお休みで、 もうしばらくは来れそうにない。 万が一、慶応義塾大学にお仕事で来ることがあれば、また寄りたいなあ。 (最終訪問日:2016年12月16日) |