BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」で、 居酒屋さんなのに、タンシチューやかにグラタンなど、 洋食メニューが大充実しているのを見て、1度来てみたかった。 ただ、このお店、日曜祝日お休み、 営業時間も17時半から22時までと結構短め。 金曜日の晩、小雨の中、ようやく訪問するチャンスが回ってきた。 上野駅からタクシーで15分ほど。 時間は夜20時半。ラストオーダーまで30分しかない。 一巡目で欲しいメニュー全部頼む作戦で行くぞと覚悟して、 お店に入った瞬間、 おかみさんから「揚げ物終わっちゃいましたけど、いいですか?」 と先制攻撃を食らった。 ああ、名物のメンチカツ、食べられず… とはいえ、みんな頼むから、最後までは残っていないだろうな、と気を取り直し、 黒板メニューから…メンチカツとか、鶏のから揚げとか、 魅力的な揚げ物が頼めなくなるのは残念だったが、 それでも残りの中からおいしそうなメニューを選んだ。 日本酒は麒麟山の小、熱燗で。 まずはまぐろ納豆登場。 曳き割り納豆に青ネギ、まぐろの赤身にわさびがのっている。 醤油を適当に入れて、ぐるぐる回して、食べると、 赤身のすじがなくて、非常に食べやすかった。 確かに、納豆と青ネギとまぐろの味なのだが、 これは贅沢だな〜 しばらくして、タンシチュー、松茸と帆立貝柱のバター焼き、 かにグラタン、煮穴子がほぼ同時に登場!!! 盆とクリスマスと正月がいっぺんに来たみたいだ!! うわぁ、贅沢過ぎて、何食べていいのかわかんない… 本当に食べる順番を迷っていたが、タンシチューを選択。 大きなタンが4枚も重なっていて、こんもりと盛り上がっていた。 これをフランスパンをお供に食べる。 居酒屋さんでフランスパンが出てくると、 おしゃれな感じがして、テンションが上がる。 タンがお箸で切れるほど、やわらかい〜 もうソースも本格的で完璧なタンシチュー。 いいんですか、ナイフとフォークで食べなくても。しかも1人で。 贅沢過ぎて、涙が出そうになった。 続いて、季節ものの松茸と帆立貝柱のバター焼きに差し掛かる。 まず、野菜の色どりがきれい。 これもおしゃれだな〜。 松茸がバター焼きになっているのが贅沢だし、 一定サイズ以上の帆立でしか味わえない、弾力と甘みが感じられて、大満足。 海老もおいしいし、野菜が甘い。 ここでようやくかにグラタン。 普通、かにグラタンやかにクリームコロッケって、 カニの身を探すのにひと苦労するが、 ここのかにグラタン、スプーンひと口目で大量のかにに当たる。 しかも、それが最終盤まで続く。 かにと玉ねぎの甘みとホワイトソースが絶妙のバランス。 とどめに和ものの煮穴子。 これも甘だれにわさびが合っていて、穴子が柔らかい。 日本酒に合うねえ。 名物のメンチカツにはありつけなかったものの、 狙い通りにタンシチューとかにグラタンが食べられて、 大大大満足。 そりゃ〜贅沢すぎるオーダーだったので、 お食事代は6千円手前まで行ったが、 高いコース料理を食べるよりも、満足度は高かったと思う。 こういう高級でおいしい料理を食べる時は、 仕事を頑張ってよかったなあと素直に思う。 すごいな〜、居酒屋さんなのにレベルが高いな〜。 次はメンチカツ、食べられるかな。 (最終訪問日:2018年10月5日) |