「わくい亭」

まずは麒麟山の小(\450)。 まぐろ納豆(\600)。 タンシチュー(\1600)。 松茸と帆立貝柱のバター焼き(\1200)。 かにグラタン(\850)。 煮穴子(\900)。 これがいっぺんに来るとすごい迫力です。 本所吾妻橋からまっすぐに歩いて10分。 BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」で、
居酒屋さんなのに、タンシチューやかにグラタンなど、
洋食メニューが大充実しているのを見て、1度来てみたかった。
ただ、このお店、日曜祝日お休み、
営業時間も17時半から22時までと結構短め。
金曜日の晩、小雨の中、ようやく訪問するチャンスが回ってきた。

上野駅からタクシーで15分ほど。
時間は夜20時半。ラストオーダーまで30分しかない。
一巡目で欲しいメニュー全部頼む作戦で行くぞと覚悟して、
お店に入った瞬間、
おかみさんから「揚げ物終わっちゃいましたけど、いいですか?」
と先制攻撃を食らった。
ああ、名物のメンチカツ、食べられず…
とはいえ、みんな頼むから、最後までは残っていないだろうな、と気を取り直し、
黒板メニューから…メンチカツとか、鶏のから揚げとか、
魅力的な揚げ物が頼めなくなるのは残念だったが、
それでも残りの中からおいしそうなメニューを選んだ。
日本酒は麒麟山の小、熱燗で。

まずはまぐろ納豆登場。
曳き割り納豆に青ネギ、まぐろの赤身にわさびがのっている。
醤油を適当に入れて、ぐるぐる回して、食べると、
赤身のすじがなくて、非常に食べやすかった。
確かに、納豆と青ネギとまぐろの味なのだが、
これは贅沢だな〜

しばらくして、タンシチュー、松茸と帆立貝柱のバター焼き、
かにグラタン、煮穴子がほぼ同時に登場!!!
盆とクリスマスと正月がいっぺんに来たみたいだ!!
うわぁ、贅沢過ぎて、何食べていいのかわかんない…
本当に食べる順番を迷っていたが、タンシチューを選択。
大きなタンが4枚も重なっていて、こんもりと盛り上がっていた。
これをフランスパンをお供に食べる。
居酒屋さんでフランスパンが出てくると、
おしゃれな感じがして、テンションが上がる。
タンがお箸で切れるほど、やわらかい〜
もうソースも本格的で完璧なタンシチュー。
いいんですか、ナイフとフォークで食べなくても。しかも1人で。
贅沢過ぎて、涙が出そうになった。

続いて、季節ものの松茸と帆立貝柱のバター焼きに差し掛かる。
まず、野菜の色どりがきれい。
これもおしゃれだな〜。
松茸がバター焼きになっているのが贅沢だし、
一定サイズ以上の帆立でしか味わえない、弾力と甘みが感じられて、大満足。
海老もおいしいし、野菜が甘い。

ここでようやくかにグラタン。
普通、かにグラタンやかにクリームコロッケって、
カニの身を探すのにひと苦労するが、
ここのかにグラタン、スプーンひと口目で大量のかにに当たる。
しかも、それが最終盤まで続く。
かにと玉ねぎの甘みとホワイトソースが絶妙のバランス。

とどめに和ものの煮穴子。
これも甘だれにわさびが合っていて、穴子が柔らかい。
日本酒に合うねえ。

名物のメンチカツにはありつけなかったものの、
狙い通りにタンシチューとかにグラタンが食べられて、
大大大満足。
そりゃ〜贅沢すぎるオーダーだったので、
お食事代は6千円手前まで行ったが、
高いコース料理を食べるよりも、満足度は高かったと思う。
こういう高級でおいしい料理を食べる時は、
仕事を頑張ってよかったなあと素直に思う。

すごいな〜、居酒屋さんなのにレベルが高いな〜。
次はメンチカツ、食べられるかな。

(最終訪問日:2018年10月5日)