「手繰りや 玄治」

かき南蛮そば(\1296)。 久米川駅から徒歩4分。一本道でわかりやすいです。 江戸前せいろ(\1620)。 すだちそば。 久米川駅と八坂駅の間の商店街にあるお店。
親戚の家に行くのに、久米川駅からバスが待てず、
歩いていくたびにお店の前は通過していた。
気にはなっていたが、実際に入店したのは今回が初めてである。

関東では一般的なのかもしれないが、
このおそば屋さん、おそばもおいしいが、一品料理が充実していて、
お酒とともにあてを楽しむお客も多いそうだ。
おそばを味わうのなら冷たいおそば、というのが大原則だと思っていたが、今は真冬。
おすすめ、という文字に負けて温かいおそばのかき南蛮そばを注文。
本当は天ぷらとか一品料理にもひかれていたが、
この後親戚の家で何か出てくると察知して、控えめに注文。

出てきたおそば、大きいかきが4つものっていた。
広島産の極上品。この時期にぴったりだった。
温かいおそばであったが、それに負けない力強いおそば。
ダシも想像より醤油辛くはなく、すべて飲み干せた。
薬味も京都の原了郭の黒七味を使っているという、徹底ぶり。
こんな素晴らしいお店が久米川にあったんだ〜。すごいなあ。
近くにあったら通えるのにな〜。残念。

30名程度入れば満員のお店であるが、
ひっきりなしにお客が来たり、予約をお願いする方がいらっしゃったりと
大人気のようである。
週末では営業時間よりも前におそばが終わることもあるとか。
やっぱり夕方ぐらいにふらっと寄って、
一杯呑んでおつまみを食べ、そばで締めるのが粋な使い方だと思うが、
そんな夢はかなうのだろうか。
とりあえずは、次の夏に穴子天ざるそばを食べたい。

(訪問日:2015年1月11日)

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仕事を頑張って、半年後の夏、念願の穴子天ざるそばを食べに再び久米川にやってきた。
いやあ、本当に来ることができるとは。自分の行動力にびっくり。
11時過ぎ、のれんがかかった5秒後に入店。
その日最初のお客さんになって、おしながきで穴子天ぷらを探したが…ない。
穴子天ぷら、あると思ったんだけどなあ〜と、
勇気を出して店員さんに聞いたら、
海老やハゼなどオールスターの天ぷらの盛り合わせが付く、
江戸前天せいろならあるとのこと。
20分前にメルポーチで朝食のサンドイッチを食べたばっかりだったが、
ここまで来たんだ、と覚悟を決めて、江戸前天せいろを注文。
それから続々と男性客ばっかり入店して、あっという間にテーブルが埋まった。
相変わらずすごい人気だな〜。そして、せいろ(ざるそば)大人気だな〜

しばらくして、江戸前天せいろとして、山盛りの天ぷらとせいろそばが登場。
天ぷらの船盛りや〜、ここまで豪華な天ざるそば、人生初である。
そばつゆと天つゆが別盛りになっているのが、通だなあ。
せいろそばをひとすすり。
いやあ、そばの味がしっかりしているな〜。つゆの強さもしっかりしていておいしい。
そして、天ぷら。穴子、海老、ハゼ…すごいなあ、オールスターの迫力。
最後のオレンジの球状の天ぷらを見て、何だろう!?と思っていたら…プチトマトだった。
はい、わからずに噛みしめて爆発させてテーブルを汚したのは私です。

冬の温かいそば、夏の冷たいそば、どちらも絶品だった。
ああ、近くにあれば通えるのになあ。
お手軽な価格でここまで本格的なおそばが食べられて、最高の気分だった。

(訪問日:2015年7月25日)

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前回訪問から2年。
親戚宅の家具移動を手伝った帰り、母と一緒に入店。
開店の11時から1分後に入店したが、すでに先客がいた。
しかも5分後には満席になってるし。
祝日パワーおそるべし。

母はもりそば、私はすだちそばを注文。
今までテレビではいろんな店で出していたすだちそば、
実物を食べるのは初めてだ。
出てきたすだちそば、あごがキュッとなるぐらいの満杯のすだちスライス。
その上のシャーベット状になったダシがすばらしい。
本当にあっさりの極致。
暑い夏にはぴったり。

お店を出るときには12時前なのに、すでに2組待ち。
優雅だな〜祝日の昼から宴会やっていたテーブルもあったし。
年中いろんなおいしいものが楽しめる、素晴らしいお店だと思う。

(訪問日:2017年7月17日)