初めて行った鯖江でそば屋を探していたら、 見知らぬおばちゃんが「この店はうまい。」と教えてくれた。 1軒目に有名な「だいこん舎」に行って、そこそこ満足していたが、 もう鯖江には2度と来ることがなさそうなので、気になって入店。 11時45分に入店。 おしながきにはおろしそばの前に「しおそば」があり、 そばそのものを食べてみてくださいと書いてあった。 1軒目で大根の辛さにびっくりしてしまったので、 同じ味のおそばは頼まないでおこうと思って、 変化球の「おろしそば塩味」を注文。 だしがしょうゆ味ではなくて、塩味になっているそうな。 しばらくしてから出てきたおそば、 さっきのお店に負けないぐらいの太打ち。 おしながきの通り、何もつけずにひと口食べてみた。 普通は「あ〜、やっぱりだしをつけないとおいしくないなあ。」 となるはずなのだが、 ここのおそばは味があって、そばだけ食べても飽きないのだ! そば屋では最初にそば茶が運ばれてきて、 お茶でのそばの味はものすごく強いのに、 実際のおそばでは味が弱くなるのが普通。 なのに、このおそばはお茶の味がそのままそばに乗り移ったかのような味だった。 すごいなぁ〜、これが本当のおそばなんだ〜。 つゆもつけないで、半分ぐらい食べた。 これなら塩だけで食べる気持ちもわかる気がする。 一応、塩だしもつけて食べてみたが、だしがなくても、 十分に食べられた。 そば湯もすごくとろみがあって、これもびっくりした。 そば屋では珍しくテーブル主体で、 流れている音楽は小田和正。 外見はそば屋には見えない。 インターネットの情報でも旅行ガイドでもこのお店はノーマーク。 ただ、地元の1人のおばちゃんがくれた情報が こんな大当たりのお店に行けるきっかけとなった。 今まで行ったそば屋の中でもダントツにおいしかった。 ------------------------------------------------------------------------------- 1年後に再び訪問。 福井のそば屋はおいしいお店が多いが、 2年連続で行ったのはこのお店だけ。 今回は「しおそば」を注文。 本当につゆが出てこない。こだわりの塩だけで食べる。 あとは濃い目のそば湯と。 そばの味がすごい。 これが\500で食べられるのは安いと思う。 とにかくこの地域でしか食べられないそばを出すのがすごいと思う。 (訪問:2009年10月3日) |