西宮北インターは西宮駅からはめちゃくちゃ遠い。 「北」なのに、めちゃくちゃ北。同じ地名じゃいけない気がする。 そんな場所なのに、本格的な讃岐うどんを食べさせてくれるのがこのお店。 人生初、湊川から神戸電鉄に乗ること40分。 田尾寺駅から車がびゅんびゅん通る道路を肩身狭くとぼとぼと歩き、 西宮北インターを通り過ぎて、すぐ右側に現れた。 その前にめちゃくちゃ目立つ三田屋でハムの切り落としを買って、と。 時間は日曜日の13時前。 このお店はセルフうどんなので、自分でトレイを取らなければならない。 めちゃくちゃピークで、うどんをゆでるのが追いついていない。 歩きすぎてお腹が空いていたので、半熟卵天ぷらとあなご天ぷらを取った。 外が寒かったが、室内は暖房がよく効いていたので、 「ひやかけ」を大サイズで注文。 「ひやかけ」とは「ひやひや(by 宮武)」のことで、 「冷たいうどんに冷たいダシ」のこと。 麺のコシを素直に楽しみたい、という思いからこういう注文に。 うどんが大盛りで\450、天ぷら2つで\300だったので、 合計で\750という結構な金額に。 うどんはしばらく待ってから、改めてレジの横まで受け取りに行った。 セルフサービスでしょうがとネギを入れて、ひと口。 うわぁ、しっかりしているなあ。コシが。 硬さが上限ぎりぎりで、噛み応えがあっておいしかった。 屋号の通り、いりこだしがめちゃくちゃおいしい。 半熟卵はきっちり半熟だし、あなご天ぷらもサクサクでおいしかった。 う〜ん、ここまでやってくれたら、 高い交通費を払って讃岐に行く意味がなくなってしまうぞ。 …どんなにおいしいうどんを本州で食べたところで、 讃岐には行きますがね。 やっぱり、自然と特徴ある店員さんと店が恋しいので。 車がひっきりなしに詰め掛けて、 店内にはお客があふれかえった状態が続いていた。 ちゃんとしたテーブルはあるのだが、 大人数だと、同じテーブルに座ることはほとんどできないと思う。 それだけ、すさまじくおいしいうどん。 今度は車で訪れたい。 満腹になって、道路を挟んだバス停から 有馬温泉行きの路線バスに乗った。 ----------------------------------------------------------------------- 神戸まつりで東北物産展を見るだけではもったいないと思い、 有馬温泉→いわしやルートを再び決行。 今度は有馬温泉に先に行き、阪急バスで移動した。 昼12時前ということで、そこそこ混雑していた。 ひやかけはもちろん、釜玉も、海老天も、半熟卵天も、 そして、とり天まで別オーダーで注文。おにぎりまで… うどん屋で1220円も払ったのは人生初だ。 とり天、味付けはケンタッキーみたいだが、 衣がサクサク。胸肉なのにジューシー。 これ、香辛料がきいていて、おいしいなあ。 半熟卵の半熟さ加減も完璧。 よく考えたら、釜玉も食べているので、卵2個分である。 温かくても、冷たくても、麺の強さは際立っていた。 もっと近くにあったら、もっと頻繁に通っているだろう。 (最終訪問日:2011年5月15日) |