出張の会議が終わり、一安心した後で入ったお店。 会社の先輩から、このお店のつけ麺が有名という情報を聞いて、 出張のチャンスを逃さずに、場所を調べて入店した。 昼も営業しているが、夜はちょっと遅めで18時から営業。 おしながきを見て、「冷やしつけ麺」を選択。 「具がありません。」と正直に書かれていた。 しかし、このおしながき、ものすごく正直である。 普通のラーメンは「あっさり」「こってり」「しょうゆ」があるのだが、 「しょうゆラーメン」の説明書きは”特にこだわりのない普通の醤油ラーメンです”、 と書かれてあった。 さらに裏面を見て、腰を抜かしそうになった。 餃子や春巻といった、名脇役が並んでいるのだが、 その隣に「JT」とか「亜細亜食品」とか書かれてあった。 なんと、「うちのお店の餃子は冷凍食品を使ってます!」と宣言していたのである。 今までラーメン屋に山ほど行った。 「こだわりの豚を使ってます。」とか、「麺はどうのこうの。」とか山ほど見てきた。 が、冷凍食品メーカーや調理時間を正直に書いているお店は見たことがない。 これだけでも好感度アップ。 しかも厨房も丸見えで期待度大。 セルフサービスの飲み物は水でなく、お茶だった。 隣にはラーメンを注文した人なら食べ放題の漬物ときんぴらレンコンがあった。 ニラやキムチ取り放題はたまに見かけるが、きんぴらレンコンは見たことがない。 いったい、どんなつけ麺だろう?と思っていたら、 キムチのプラスチックの入れ物から何かを丼に入れている。 あ〜あ、キムチだったら、先に聞いてから入れてほしかったなあ、と思っていたら、 出てきた丼にはキムチなんてなく、 冷やした中華そばにねぎとのりと揚げにんにくがのっていた。 キムチの入れ物には揚げにんにくが入っていたみたいだ。 そして、次に出てきたつけ汁のゴマだれにもゴマと揚げにんにくが入っていた。 具がないわけではないが、 卵とかチャーシューとかがいろいろのっかった料理ではなかった。 さっそく、ひと口。 麺にちょっと粒みたいな黒点が残っていた。 噛み応えがある麺で、こだわりを感じた。 この麺と冷たいゴマだれが絶妙な取り合わせだった。 たれは「ごましゃぶ」のたれをベースにしたような、 それでも家庭ではうまく作れなさそうなたれだった。 一応、添え物で豆板醤が来るのだが、たれが冷たいので、十分に混ざらなかった。 ゆっくり噛んでいたら、意外と食べ応えのある一品だった。 すごい、久しぶりに人に自慢できるお店を見つけた感じだった。 これなら、残りのラーメンもおいしいような気がする。 カウンターが10席程度なので、大人数では押しかけられないが、 2、3人でいろいろな味のラーメンを頼むのが1番いいかも。 (訪問日:2008年7月10日) |