雑誌でたまに取り上げられる、住宅街の貴重なお店。 人生初のフランス料理。 あまりに家に近すぎて、 行きたいな〜と思いつつ、全く行くことができなかった。 前日に予約を入れて、金曜日の夜に突撃。 夜20時から予約していたが、それより20分前に入店。 びっくりした。 テーブル主体という勝手な思い込みがあったのだが、 幅の広いカウンターでお客がごはんを食べていた。 奥には個室があるみたい。 メニューは当日選べるのが助かった。 \5500のディナーコースを注文。 宴会以外ではたぶん人生最高金額。 1品目はえび芋とたらのコロッケ。 すごい、この1品だけで手間がかかってるな〜。 だって、コロッケ1個でこれだけおしゃれなのがすごいもの。 2品目はホッキ貝と鶏むね肉のサラダ。 野菜が2番目に出てくるのは珍しいのかな。 フランスパンを食べつつ、3品目登場! フォアグラ登場!!人生初! 食べてみると…少しくせがあるんだなあ。 さすが肝臓。 そんなにたくさん食べたいとは思わなかったが、 これだけ手軽に楽しめるのはいいなあ。 こってりのフォアグラとあっさりしたホタテとかぶらが 絶妙の組み合わせ。 4品目は野菜たっぷりのミネストローネ。 ひよこ豆入り。寒い日には最高。 5品目、2度目のメイン。 えびとずわいがにとひらめの具がてんこもりにのっかった、 リゾット、ちょっとカレー風味。 グルメレポーターなら間違いなく、 「海鮮の宝石箱や〜。」と叫んでいるだろう。 まず、食べるのがもったいないぐらいの美しい盛り付け。 しかも、上の素材の一品一品がしっかりした主役。 すごい、すごすぎる一皿。 すごすぎて、食べるのに時間がかかりすぎた。 6品目はジャスミンティーのシャーベット。 非常に濃いお茶の味で、海鮮の余韻が一気にリセットされた。 7品目に入る前に店員さんからひとこと。 「次は肉料理ですが、おなかの具合に合わせて減らすことができます。 普通の分量でよろしいですか?」 そんな、これだけ高価なコースなのに、 メイン料理を減らすことなんて全く考えられない。 「普通の分量でお願いします。」と堂々と宣言し、 7品目の肉料理をいただいた。 牛フィレ肉、しっかり赤身の味がする、 なおかつ硬くない絶妙の歯ごたえ。 エリンギと赤ワインがそれを引き立てる。 とどめはデザート4種盛り。 いちごとアロエのパンナコッタ、黒豆タルト、 塩キャラメルアイス、卵白のプリンの4種。 う〜ん、これもすごいなあ。 豪華なディナーコースを締めくくるのにふさわしかった。 価格は高いが、それだけの価値はある。ありすぎる。 こんなところで、これだけのおいしさ、本当に信じられない。 地元にあって本当によかった。 ただ1つ、けちをつけるのであれば、 料理をひたすらせかされて食べたような気がした。 料理がまだ残っているのに急いで下げられそうになったので、 もっと味わって食べたかったなあというのが正直な感想。 夜20時から食べる客が悪いのかもしれないが、 全8品で1時間ちょっとで終わらせようとするのは 急ぎすぎでないかい?と思った。 大事なお客さんの接待には使えるお店。 次に行けるのはいつの日だろうか。 (最終訪問日:2010年1月29日) |