高知県の安芸といえば、阪神タイガースのキャンプ場として有名。 今では2軍キャンプのみだが、今でも阪神ファンは多い。 そんな町にBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」と テレビ東京「ローカル路線バスの旅」の両方に登場した居酒屋さんがある。 後免(ごめん)駅から土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線で40分ほど、 安芸駅に到着し、そこからしばらく歩くとお店が見つかった。 時間は18時半。土曜日だったので、入れるとは思っていたが、 幸運なことにカウンターはすべて空いていた。 ただ、テーブルはすでに満席。 パターンとしては珍しいのではないだろうか。 前回の居酒屋さんの教訓で、 「食べたいものは先にまとめて頼む」という方針で、 日本酒をお願いした後、お店のおすすめばっかり4品をまとめて注文。 お通しのサラダを食べながら、1品目を待つ。 1品目は高知の名物、かつおのたたき。 10月ということで、戻りかつおのシーズンなのか、 ほのかに温かいたたきで、脂ののりが抜群。 普通のかつおのたたきに比べたら、味の濃さが段違い。 地元では生にんにくが添えられるので、さらに強烈。 最初からノックアウト状態である。 続いて、白牡丹焼きが登場。 鶏の砂肝とレバーをにんにく醤油で炒めたもの。 半々ぐらいの割合かなあと思っていたが、明らかに砂肝の方が多かった。 にんにく醤油と鶏の砂肝とキャベツの相性がこれまたいい。 ビールが進みそうなおつまみ。 3品目はえびマヨサラダ。 サラダなので、これが1品目に来るかと思ったのだが予想が外れた。 えびマヨのえびが大きくて、食べごたえがあった。 マヨネーズがあまりしつこくなくて、食べやすかった。 最後に鳥の足が登場。 まさかの最終品目で骨付き鶏肉が豪快に1本出てきた… しかもナイフとフォークが添えられて。 これはお酒よりもご飯だな、と思って、あわててお茶漬けを注文。 お茶漬けがさっと出てきたので、ご飯とともに鶏肉を食べた。 こちらは甘めのしょうゆたれで、食べやすかった。 分量が多くて、こんがり焼けていたのでおいしかった。 日本酒1杯とこれだけ食べられて3,800円程度なら安い。 さすが大衆のれん、味が本格的で安いのがすごかった。 他にもナスのたたきとか、復興祈念でさんまの塩焼きなど、 食べたいメニューはたくさんあった。 これで「吉田類の酒場放浪記」で取り上げられたお店、3軒とも大当たりである。 (他の2軒は広島の「本家鳥好」と東京の「車屋」) 店員さんもやさしくて、1人でも入りやすかった。 あと、高知県だからといって、他のお客さんから無理やりお酒をすすめられることもなかった。 いい旅の思い出ができた。 (訪問日:2013年10月12日) ----------------------------------------------------------------------------------- 室戸岬を20年ぶりに訪れた後、安芸まで移動し17時過ぎにこのお店に入店。 安芸市のナスは日本一ですと書かれていて、 前回頼まなかったなすのたたきを注文。 なすがみずみずしくて、柔らかくて甘かった。 なすではないみたいだった。 あまりにもおいしくて、お代わりしてしまった。 それ以外に牛スジとトマトの辛口シチューもガーリックトーストに抜群の相性で、 おいしかった。 やっぱりすごかった、このお店。 なすって本物はこんなに味が違うのか〜とびっくりした。 (最終訪問日:2017年4月22日) |