「本家鳥好」

まずみそだき(\300)で日本酒(\450) 骨付鳥たれ焼き(\600) かきの串焼き(\400) かきの天ぷら(\800) かきの刺身(\800) めばるのみそ汁(\500) 呉駅から川沿いに歩いて15分です。 「呉の焼き鳥屋では、焼き鳥屋なのに魚料理がうまいらしい。」という
テレビ番組ではじめて存在を知った居酒屋さん。
さらに、BS-TBS「吉田類の酒場放浪紀」でも
めちゃくちゃうまそうな料理の数々を見て入店を決意。
ただ、呉で夜ごはんを食べてしまうと、
その日のうちに家に帰るのは無理。
したがって、訪問計画はかなり難しかった。
結局、いろいろあって、
「呉で夕飯→18きっぷで移動→高松で宿泊」
というむちゃくちゃな計画になった。

何はともあれ、17時半に呉駅に到着。
そのまま川沿いに15分歩くと、お店発見。
入店したら、この日初めてのお客だった。
まず、みそだきと日本酒を熱燗で注文。
次に骨付鳥をたれ焼で注文。
この時点でご主人から「お客さんどこから?」と聞かれ、
神戸ですと白状したときに、あっさり「吉田類?」って言われて、
一見さんだとばれた。

それでもひるまずにみそだきをひと口。
鳥の皮をみそだれで煮込んだ一品。
おでんのようにすぐに出せるので、
これを頼んで、お酒を飲んで、次を注文するというのが、
このお店のルールみたいになっている。

続いて骨付鳥。焼き鳥屋さんなので、
おいしいのはもちろんだが、
親鳥なので、結構歯ごたえがあった。
これまた食べ応えがあった。

それから冬の名物、かきの串焼きとかきの天ぷらを注文。
広島県はかきの名産地。
ご主人からは「本当にうまいのはみんなが食べなくなる2〜3月」と言われて、
びっくりしたが、勉強になった。
なお、吉田さんが来たのは10月だったので、
かきは食べられなかったそうである。
出てきたかきの串焼き、レモンを絞って食べると絶品。
さらにかきの天ぷら。
特につゆをつける等の指示はなかったが、
串焼きに付いてきたレモンを絞って食べると、
十分にうまかった。
熱を通しても、縮まないかきがすごいなあ。
かきフライもおしながきにあるが、
それよりも衣が薄い分だけ、直接旨味が感じられる。

そろそろお魚が食べたかったので、
「1人でも食べられるサイズの刺身を。」と頼んだのだが、
ご主人はにこっと笑って、「おすすめは、かきです」。
まさかのかき3連発でびっくりしたが、
酢がきでなく、わさび醤油で食べられるかきの刺身はすごかった。
他のお店で絶対食べられません、と自信を持って出された理由は、
かき業者の人は自信を持っているときのみ販売し、
売ってもらうときには、
その業者が手間をかけてかきを1つずつ洗ってくれるということで、
強すぎる塩味がほとんどない。
旨味だけが残っているかき、すごすぎた。

とどめはめばるのみそ汁。
後ろの水槽からめばるを3匹網ですくって、
それをそのままみそ汁へ。
ミニ鍋のような豪華なみそ汁である。
味はもちろん文句なし。
鶏、かき、めばるみそ汁とフルコースを堪能した。

吉田さんの番組では、普段のそのままを映してくれたそうで、
それで撮影をOKしたそうである。
テレビで使っている「マイ箸」まで見せてくれたので、
本物だ!と思った。
撮影当時、ご主人はBS番組のことでわからなかったということで、
後日サインをもらったとのことだが、
「角印」が入った色紙は珍しいということで、
いろいろと貴重な情報が聞けたのが
番組ファンとしてうれしかった。

幸せな気分で店を出たが、
帰りの電車が7分後に出発するということで、
あわてて目の前のタクシーに乗った。
電車には間に合ったが、酔いが一気に冷めてしまった。
次は西条酒まつりの後で来たいなあ。

(訪問日:2012年1月7日)


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