「天麩羅処ひらお 貝塚店」

天ぷら定食の種類が豊富。 薬味といかの塩辛と大根の漬け物と天つゆ。 ごはんと味噌汁と白身の天ぷら。 白身、えび、青魚(鯖)。 かぼちゃ、ピーマン、なす、きす。 最後にいか。 地下鉄貝塚駅から徒歩8分です。 丸亀製麺の親会社、トリドールの系列店で天ぷら定食の「まきの」がある。
店舗数は少ないし、関西でしか出店していないが、
三宮でも西神中央でもお昼には大行列で大人気。
揚げたての天ぷらから順次出てきて、天ぷら定食としてはお手頃価格。
その「まきの」がお手本にしたお店がある。
それが、博多の「天麩羅処ひらお」であると公式ホームページに書いてあった。

実は前回の福岡旅行で一蘭太宰府参道店に行く前に、
天麩羅処ひらおのアクロス福岡店に行ったのだが、
2023年12月の普通の金曜日で12時より前に行ったのに、
30人の大行列ができていて、やむなく断念した過去がある。
う〜ん、通常の平日だと大行列なのか〜。
繁華街の天神に近すぎたのもよくなかったのかなと思い、作戦を考えた。
ひらおの本店は福岡空港の近くだけど、駅から遠そう。
博多駅からなるべく近くて、電車の駅から近いところを探し、
今回は貝塚店を選択。
ここなら博多駅から地下鉄乗り換えで20分ぐらいで行けそうだし、
貝塚駅から徒歩8分ぐらいで、客席も30席。
行列があっても食べ損なうことはないだろうと思った。

2025年5月、大型連休が終わった真ん中の日曜日。
博多駅に10時前に到着後、筥崎宮に参拝し、
福岡市営地下鉄貝塚線の箱崎宮前から貝塚駅へ。
開店10時30分で、10時50分に入店。
したのに、行列10人!!すごいな、さすがだ。
ただ、カウンター席の周りに待機用の椅子も30席ぐらいあって、
立ちっぱなしでないのは助かった。
15分後にカウンター席が空き、着席。
入店時に食券を買うのだが、
微妙に天ぷらに差がある定食がいろいろ並んでいて、本当に迷う。
基本の天ぷら定食にはえびがないので、
やっぱりえびの天ぷらは食べたいから、単品でえびを追加。

まず、いかの塩辛が小皿で登場。
昔は食べ放題だったみたいだが、いかの高騰により1皿になった。
これだけでもご飯が進みまくる逸品。
大根の漬け物はたくさん取っても大丈夫。
薬味もゆず胡椒、一味唐辛子、塩、レモン汁と一通り揃っている。
まずは白身魚。次にえび。そして青魚で鯖。
白身だけでもたっぷりの天つゆに付けると、さくさくでおいしさがよくわかる。
次に鯖。青魚は天ぷら定食でしか食べられない。
鯖の天ぷらは初めてだけど、
骨をすべて取り除いていて食べやすかったし、おいしかった。
そして、えび。
250円するけど、チェーン店だし、過度な期待は禁物だと思っていたが、
とんでもない一品だった。
これは250円のレベルではない、というぐらいの弾力があり、味もあった。
追加で頼んで良かった。塩でも天つゆでもどちらでもおいしい。

中盤はきす、かぼちゃ、なすが登場。
どれもおいしかった。
かぼちゃは硬くなく、なすも柔らかすぎずで
野菜もおいしいなと感じた。
終盤ではピーマンといかが登場。
ピーマンって普通は硬いし、苦いのに、ここではそれが全くない。
目隠しされて食べると、たぶんピーマンって気づかない。
素材もしっかり選んでいるんだなあ。
いかも柔らかくておいしかった。

今どき、物価高騰でラーメンでも1000円超えて当たり前。
そんな中で1210円で天ぷら8品とご飯と味噌汁、
いかの塩辛、大根漬け物が食べられるなら、
間違いなくコストパフォーマンスは良いと思う。
11時25分に食べ終わって、まだ10人行列ができていた。
開店は早いけど、ある程度の待ち時間は覚悟した方が良い。
行列できていても納得いくレベルだった。
食べに行けて良かった。

他にもモッツァレラチーズとか長いシャウエッセンとか、
いろいろ面白い天ぷらがあって、すごいなと思ったし、
常連になると味噌汁を後にするとか、天つゆ追加とか技を出していたので、
奥が深いなあと感じた。
安くておいしい料理が揃う博多は、グルメ界ではかなり上位になると思う。
なかなか食べに行く機会はないけれど、たまには来たいな。

(最終訪問日:2025年5月18日)


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